アフリカ農村部にインターネットインフラを。デジタルサービス拡充を目指すDots for
株式会社Dots forは2023年9月29日に、シードラウンドにおいてANOBAKA、クオンタムリープベンチャーズ、G-STARTUPファンドおよび複数のエンジェル投資家を引受先とした第三者割当増資による総額1億円の資金調達を行ったことを発表した。今回の資金調達により、アフリカ農村部住民のデジタルサービスへのアクセスをより良くし、都市部と遜色ない生活ができる社会の構築を目指すとしている。
Dots forは2021年10月設立。アフリカの農村部においてデジタルプラットフォーム「d.CONNECT」の運営を行い、農村部のデジタル化を推進し、情報格差や機会格差、経済格差の拡大阻止を図るソリューションの提供に取り組む。
具体的には、農村部におけるラストワンマイルの通信網を構築し、動画見放題のサービスをスマートフォンとセットで販売。現段階では、コンテンツは定期的に、データを入れたUSBを街からバイク便で運び、提供している。動画による教育コンテンツから技術や知識を得ることで、村落での収入増にもつながるという。また、顧客データを活用し与信分析に基づいた物品の割賦販売や金融サービスの提供も行っている。
今回調達した資金は、デジタルプラットフォームを活用した提供価値向上のための開発、および採用や組織体制の強化にあてる予定という。また、農作物の販売マッチングをはじめ、農村部にいながらリモートで先進国やアフリカ都市部の仕事を得られるような仕組みの構築により、農村住民の収入向上に貢献するとしている。
Dots forは現在西アフリカのベナンやセネガルで事業を展開。今回の資金を活用し、サービスの拡大と提供価値の最大化を進めるという。