◆人気のスマートバンド、タブレットにも新機種が
スマートフォンに並ぶシャオミの人気デバイスといえばスマートバンドだが、今回の発表ではその最新モデル「Xiaomi SmartBand 8」も発表されている。
Xiaomi SmartBand 8の進化ポイントの1つはディスプレイだ。サイズと素材はXiaomi SmartBand 7と同様、1.62インチの有機ELを採用しているが、新たに60Hzのリフレッシュレートに対応。さらに自動で輝度を調節する機能が加わり、寝室など暗い場所などでディスプレイの光が自動で抑えられるようになったのは嬉しい。
またバンドの付け外しがより簡単にできるようになっており、それに合わせる形で別売りのアクセサリーも強化。よりファッショナブルなバンドが追加され、その日のファッションに合わせてバンドを変え、楽しめるようになった。
また腕以外の場所に装着できるアクセサリー類も強化。ペンダントとして装着できるものや、靴に装着して本格的なランニングデータの測定が可能になる、ランニングクリップなども用意されるとのことだ。
もう1つ大きなトピックとなるのが価格であり、販売開始時の価格が5990円と、当初の価格が6990円だったXiaomi SmartBand 7と比べ1000円も値段が下がっている。円安の最中にあって値下がりしているのは驚きだ。
加えて最近シャオミが力を入れているタブレットの新機種も発表されており、それが「Redmi Pad SE」となる。低価格のRedmiブランドが付いていることから分かる通り、こちらも性能と価格を抑えたローエンドのタブレットとなる。
ディスプレーサイズは11型で、こちらもRedmi 12 5Gと同様90Hzのリフレッシュレートに対応。著作権保護技術のWidevineはL1に対応することから、各種ストリーミングサービスもHD画質での視聴が可能だ。4つのスピーカーを搭載しておりDolby Atmosに対応するなど、サウンド面での充実度も高い。
加えてバッテリーも8000mAhと十分な容量を搭載するが、SoCは「Snapdrgaon 680」で、今となっては性能不足な印象は否めない。ただメモリーは最小構成でも4GBからとなっており、3GBで動作に厳しい部分もあった2022年発売の「Redmi Pad」と比べればやや安心感がある、という見方もできる。
一方でカラーはグラファイトグレー、ミントグリーン、ラベンダーパープルの3色と、ローエンドとしては比較的豊富。ある程度割り切りは必要だが、2万1800円からという価格を考えれば、動画視聴などに特化した使い方であれば十分そうだ。
◆チューナーレステレビにロボット掃除機も登場
シャオミは他にも2つの製品の国内投入を発表しており、1つが「Google TV」に対応したチューナーレステレビ「Xiaomi TV A Pro」だ。こちらは32インチ、43インチ、55インチ、65インチの4種類が用意されており、32インチモデル以外は4K/60Hzの表示に対応する。
シャオミらしく価格も3万2780円から10万9780円と安価だが、販路も非常に特徴的だ。KDDIが独占的に取り扱い、家電量販店ではなく全国のauショップとau Online Shopで販売するとのこと。非常に特徴的な商品と販路だけに、発売後の評価が気になる所だ。
そしてもう1つは、シャオミ初となるロボット掃除機「Xiaomi ロボット掃除機 S10」だ。こちらは2万4800円という低価格を実現しながらも、その域を超えた高い性能を備えている点が大きなポイントとなる。
具体的には「LDSレーザーナビゲーション」による部屋のマッピングや、4000Paのパワフルな吸引機能といった低価格モデルにはない機能を備えるのに加え、水ぶきにも対応。さらにスマートフォンアプリと連携し、掃除状況のモニタリングや遠隔でのコントロールなども可能となっている。
ここまで触れてきた機種のいくつかは発表と同時に販売を開始しており既に購入可能だ。ただ「Redmi 12 5G」「Xiaomi TV A Pro」は10月、「Xiaomi 13T」シリーズは12月の発売となっているので、気になる人は発売まで楽しみに待ちたい所だ。