親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第238回
高学年になるほどTikTokからTwitter(X)に移行
Whooって知ってる? 高校生は位置情報共有アプリが好き過ぎる
2023年09月26日 09時30分更新
位置情報共有アプリ人気は健在
高校生のSNSにおける新トレンドはどうなっているのか。高校生13万人を対象としたペンマークの「高校生活実態調査」(2023年8月)を見てみよう。
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高校生が利用したことのある新SNSは、1位「Whoo(42.7%)」、2位「NauNau(19.6%)」、3位「Snapchat(8.7%)」となった。
WhooもNauNauも、人気だったのにサービス終了してしまったZenly同様、位置情報共有アプリだ。待ち合わせや、隙間時間に友達に合流するなどの目的で利用されている。地元や高校の友人経由で、新しく友達を作るタイミングで利用されるものとなっているのだ。
「『今暇?』とか連絡しなくても相手が暇そうかわかるし、どこに行けば会えるのかもわかる。忙しいときも連絡しなくてもどういう状況かわかってもらえるし、とにかく便利」。位置情報共有アプリを利用する大学生は、このように理由を教えてくれた。今の若者はタイパ志向が強いと言われるがが、位置情報共有アプリはこのタイパ志向に合致しているのだ。
低年齢ほどTikTokだが徐々にTwitterに移行
なお、高校生のよく利用するSNSは、1位「LINE(82.9%)」、2位「YouTube(76.5%)」、3位「Instagram(69.3%)」となった。「Facebook」の利用率は、全体で2.0%と高校生の間ではほとんど利用されていないことがわかる。
1年生と2年生では、「TikTok」の利用率が高いが、3年生では「Twitter(X)」の利用率が上昇しており、TikTokの利用率は下降する。TikTokは低年齢に支持されるアプリであり、年齢が上がるほどTwitter(X)などの利用が増えるというわけだ。
高校生は流行に敏感なため、SNSの今後が見えてくる。また変化があればお伝えしていきたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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