ETC利用照会サービスを装ったフィッシング詐欺が増加中
偽の解約通告メール、真偽の区別が付かないので厄介過ぎる――ETC利用照会サービスの偽物に注意
2023年09月23日 17時30分更新
金銭要求するメールは偽物
ETC利用照会サービスとはその名の通り、高速道路の利用に欠かせないETCの利用状況をネットで確認するためのサービスです。これまでも複数回、同サービスを騙ったフィッシングメールの増加は確認されていましたが、金銭を要求する内容ならばすべて偽物と判断して構いません。なぜなら、このサービスは無料だからです。
たとえば2023年のGW前には“利用には保証金が必要”と偽り、Vプリカの発行コード番号を送るよう誘導する手口が報告されました。このタイプは、ETCパーソナルカードの仕組みと利用照会サービスを意図的に混同させた内容ですので、無視することが最も簡単な対策です。
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解約通知メールは存在するのが厄介!
一方、フィッシング対策協議会の発表によると、最近増えているのは“420日間ログインがありませんでした。450日間ログインがないと登録を自動的に解約します。解約予定日までにこちらのURLからログインすると登録は継続されます”といった内容のメールを送り付けるもの。
誘導先はもちろん偽のWebサイトで、ログイン情報のほか(無料サービスにもかかわらず)クレジットカード情報の入力を促してきます。
厄介なのは、最終ログインから450日で解約されることも、最終ログインから420日でメールが届くことも、事実であるということ。つまり、同じようなメールは公式からも届く可能性があるのです。
対策は、そもそもETC利用照会サービスに登録しているか否かを覚えておくこと。もし登録済で前述のメールが届いたら、真偽を問わず文中リンクや電話番号はすべて無視して、あらかじめ設定したブックマークもしくは検索からETC利用照会サービスに直接飛んでログインすることです。
偽のWebサイトは本物を模して作られていますから、真偽の区別は付かないと考えるべきです。面倒かもしれませんが、ETC利用照会サービスからのメールやSMSはリンクをクリックせず、自力で公式サイトに飛んで確認・問い合わせしましょう。
フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。