小学5年生から18歳までの学生とその保護者が対象
BTOよりも2万円以上も安いPC自作キットに超丁寧指導 サイコムの子どもパソコン組み立て教室に潜入
2023年09月13日 11時00分更新
難所は人それぞれ、初心を思い出すきっかけにも
組み立て終わった後、参加者に難しく感じた部分を聞いて回ったのだが、難所と感じた部分はバラバラだった点が興味深かった。CPUの取り付けやCPUクーラーの設置は予想通りだったが、ケーブルの配線が大変という感想もチラホラあった。
昔に比べればケーブルの数は減っているとはいえ、大小様々なコネクター、太くて取り回しにくいケーブルなどはいまだにある。何をどこに接続すればいいのかわかりにくいという点で、難しく感じるのも当然かもしれない。
また、ネジどめそのものが大変だったという感想もあった。確かに、マザーボードの固定はCPUクーラーがジャマになって作業しづらく、M.2 SSDの固定ネジは小さくて扱いにくい。ふだんからドライバーを扱ってないと、なかなかどうしてうまくいかない部分かもしれない。
長くPC自作に関わっていると、初心者の視点がどうしても抜けてしまいがちになる。しかし、こうしたパソコン組み立て教室で、「あー、そうだそうだ。自分もここが最初苦労したんだった」と思い出すことがある。今回もサイコムスタッフの丁寧な指導を見ていて、その失われた感性が呼び起こされた。
最後は、河野氏から修了証が手渡され、記念撮影。無事に組み立て教室は終了した。
子どもたちには、手に入れたパソコンをゲーム、学習、趣味などイロイロな用途で活用していただきたい。そして、そのパソコンを組み立てたという経験や、パソコンの中身がどうなっているのかという知識もぜひ大切にしてほしい。できたら将来、CPUやビデオカード、SSDなどの換装にもチャレンジしてもらいたい。
パソコンはただの道具という認識が一般的だと思うが、それはパソコンそのものに興味が持てる機会が少ないためだ。もしお住まいの近くで組み立て教室が開催されることがあれば、ぜひ参加してみてほしい。きっとパソコンそのものの魅力に気づけるはずだ。
(提供:サイコム)
