ブロックチェーン技術を活用したサービスを手掛けるプレイシンクと、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は9月7日、両社が共同で立ち上げる新規ブロックチェーンについて、米Ava Labsの提供するAvalancheサブネットを採用することを発表した。
プレイシンクとLMが現在取り組んでいるプロジェクトでは、2023年内を目途にLMの持つおよそ1億の利用者アカウントがWeb3サービスに対応可能となる。これまでに事例のない規模のWeb3プラットフォームとなり、マーケティングの他、大規模コンテンツ上でのNFTの大量発行と配布などを予定しており、これらをパブリックチェーンで実施しようとした場合、高額のガス代(ブロックチェーン上で取引した際に発生する手数料)や、トランザクションスピードの低下という問題があるという。
これらの問題を解決するために、プレイシンクとLMは、新規でコンソーシアムチェーンを構築し、Avalancheの高速なアーキテクチャーを活用することを決定した。本チェーンは、プレイシンクとLMがバリデーターとして運用する。
Avalancheサブネットを採用した理由の1つ目は、その世界最速クラスのファイナリティーアルゴリズム、2つ目はEVM(Ethereum Virtual Machine)互換のスマートコントラクトプラットフォームであり、Avalancheメインネットでは数多くのアプリケーションが稼働中であることとしている。独自ブロックチェーンにAvalancheサブネットを採用することで、高速かつ多機能なサービス提供が可能になるという。
本プロジェクトのブロックチェーンでは、利用者は暗号資産を準備する必要がなく、決済にはPontaポイントや法定通貨が利用できる。また、高いEVM互換性を持っているため、他のEVM互換チェーンで既に提供されているものも含め、サードパーティーによるアプリケーション提供が可能だ。