このページの本文へ

インターネットバンキングシステムの可用性の向上を実現

RPO=0秒を設定 住信SBIネット銀行、邦銀初を謳うAWSのマルチリージョン化を実現

2023年08月29日 16時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2023年8月29日、住信SBIネット銀行はサービス提供における継続性の向上を実現するため、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のアジアパシフィック(東京)リージョンとアジアパシフィック(大阪)リージョンを活用したマルチリージョンによる冗長化を実施したことを発表した。同社調べで邦銀初を謳っており、インターネットバンキングシステムの可用性の向上を実現する。

 今回のマルチリージョン化では、バックアップデータの目標復旧時点(RPO:Recovery Point Objective)を0秒としている。メインサイトの東京リージョンで提供しているサービスに障害や停止を検知すると、Amazon EventBridgeやAWS Lambdaを用いたアクションの自動化により、確実かつ迅速な切替を行なう。また、Amazon Aurora Global Databaseにより、データの完全性を確保しつつ、大阪リージョンのシステムが稼働し、インターネットバンキングサービスの継続的な提供が行なわれる。

 住信SBIネット銀行ではAWSのクラウド環境を活用した最先端のアーキテクチャを構築し、つねに最新のシステムにアップデートすることにより、リスクへの対応を強化してきた。今回は同社の技術力とAWSのサービスにより、データの完全性を確保したまま東京リージョンと大阪リージョン間のマルチリージョン化を実施。システムを障害で停止させることなく稼働し続けられる能力を高めた。インターネットバンキングを提供する環境をリージョン間でスピーディに切替えることが可能となり、セキュアで安定したサービス提供の継続性向上が見込まれる。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード