薄く軽くなったGalaxy Z Fold5は
使い心地が大きく向上
Galaxy Z Fold5は、閉じた状態では6.2型のカバーディスプレー、開くと7.6型のメインディスプレーを利用できます。画面サイズは前モデルのGalaxy Z Flip4と同じですが、より薄く軽くなり、体験が大きく向上していることがセールスポイントです。
カラバリはアイシーブルーとファントムブラックの2色。アイシーブルーが新色でプロモーションカラーです。256GBモデルは2色から選べますが、大容量モデルはファントムブラックのみでオンライン限定。ドコモは512GBモデル、auは512GBモデルと1TBモデルを発売します。
Galaxy Z Fold5もGalaxy Z Flip5と同じく、フレックスヒンジが採用されています。本体の厚さがGalaxy Z Fold4の6.3mmから6.1mmへと薄くなったことに加え、折りたたみ時の隙間がなくなり、折りたたみ時の厚さ(ヒンジ側)は15.8mmから13.4mmへと、2.4mmも薄くなっています。折りたたみ時の横幅は67mmと一般的なスマホよりも細く、閉じたままで電話、メッセージ、SNS、電子決済などが使いやすいのがメリット。
サムスンが推すGalaxy Z Fold5の大きな特徴は3つ。まずは、普通のスマホでは味わえない大画面体験。7.6型のメインディスプレーは、インカメラが画面内に埋め込まれているので、画面専有率が高いことも魅力。Galaxy Z Fold4の輝度は最高1300ニトでしたが、Galaxy Z Fold5は最高1750ニトになり、晴れた日の屋外でもより見やすくなっています。
半分まで開いて使うときに、画面表示が最適化される「フレックスモード」も進化。Galaxy Z Fold4では、カメラ、YouTubeなどのプリインアプリに対応し、操作しやすい画面表示に切り替わりましたが、Galaxy Z Fold5では「Netflix」や「Amazonプライム・ビデオ」など、より多くのアプリが対応するように進化しています。
大画面はゲーミングにも適しています。プロセッサーには、フラッグシップのGalaxy S23シリーズと同じ「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を採用。前モデルに比べて、CPU性能は18%、GPUは32%、NPUは25%向上。さらに熱を逃すベイパーチャンバーを大きくすることで冷却性能も高めています。
カメラは背面に超広角(1200万画素)+広角(5000万画素)+望遠(1000万画素/光学3倍)のトリプルカメラを搭載し、撮影時にカバーとメインの両方のディスプレーに表示する「デュアルプレビュー」や、背面カメラでの自撮りも可能。さらに、カバーディスプレーには1000万画素、メインディスプレーには400万画素のカメラが搭載されています。
次なる特徴は、進化したタスク機能。メインディスプレーの下には、使いたいアプリを素早く起動できる「タスクバー」が表示され、最大8つのアプリをピン留めできます。Galaxy Z Fold4では直近で使ったアプリが最大2つ表示されましたが、Galaxy Z Fold5では設定を変更することで最大4つを表示できるようになりました。
また、「ギャラリー」で画像を選んで、「Samsung Notes」を起動して貼り付けたいときなどに、両手でドラッグ&ドロップができるようになりました。「ギャラリー」で画像を長押しして選択した状態で、もう1本の指でタスクバーから「Samsung Notes」を起動させて、画像をドラッグして移せるわけです。メニューの選択やコピー、移動などがスムーズにできるので、作業の時短につながるでしょう。
3つ目の特徴は、新しいSペンを使えること。Galaxy Z Fold3からSペンに対応していますが、従来モデルではSペンを収められるケースを取り付けると厚くなるのが難点でした。Galaxy Z Fold5では、Sペンの形状を改良し、Sペンを収めてもさほど厚くならない純正ケース「Slim S Pen Case」が発売されます。しかも、SペンはIP68の防水・防塵に対応。雨天や水回りでも安心して使えます。