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スマホとiPadではじめるラクラク動画制作術 第2回

iPhoneでワンランク上の映像を目指す! 撮影用の三脚、ジンバル、LEDライトはこう選べ

2023年08月31日 09時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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 動画というのは安定した映像が求められるが、iPhone単体では安定した映像を撮るのが難しい。なぜなら、手持ちだとカメラを固定し続けるのは難しいし、移動しながらの撮影では必ず手ブレが発生するからだ。それに、ずっと手に持って撮影していては疲れてしまう。そのためにも、三脚やジンバルなどが必要になる。

 また、撮影は明るい日中だけではなく、夜間や暗い室内で行うケースもある。iPhoneのカメラは比較的暗い場所に強いとはいえ、やはり写せるものには限界があるため、そういった場面では照明が必要になるだろう。このように、iPhoneでワンランク上の映像を目指すには、撮影を補助するアクセサリーが必須となってくる。

 そこで今回は、iPhoneで撮影するときに持っておきたいアクセサリーについて紹介していこう。

動画撮影に適切な三脚を用意しよう

 動画は写真と違って、手持ち撮影ではどんなに頑張っても手ブレが起こってしまう。ちょっとした手ブレでも視聴する人にとってはけっこう気になるもので、途中で見るのをやめてしまう原因となる。

 この手ブレを防ぐためには、三脚が必須。三脚を使えば、長時間シャッターを開けたまま撮影するタイムラプスなど撮影の幅も広がるので、必ず用意しておきたい。三脚には実にさまざまな種類がある。まずは、iPhoneの撮影で使う三脚選びのポイントを確認していこう。

①自分にふさわしいタイプを見つけよう
 スマホで使う三脚のタイプを大きく分けると、スタンダードなタイプ、脚部分がフレキシブルに動くタイプ、自撮り棒との兼用タイプなどがある。

 スタンダードタイプは、骨組みがアルミやカーボンでできており、頑丈で安定性が高く、水平な場所で固定しやすいのが特徴。スマホ向けの小型な製品も多く、携帯性も高い。また、テーブルの上や狭い場所などに設置しやすいものが多く、近距離での撮影にも役立つ。

スマホ向けによく使われるのがミニ三脚。携帯性が高く、狭い場所でも設置できるのが特徴。ぜひ所有しておきたい。

 また、スマホ用途も考慮した大きめの三脚もあり、これは、脚を伸ばして高さを調整できるのが特徴。高い位置から撮ったり、広い範囲を撮ったりしたいときは、こちらのタイプを選ぶといいだろう。

大型の三脚は高さの調整ができ、高い位置からの撮影や広い範囲の撮影に便利。

 フレキシブルな三脚で有名なのが、ゴリラポッド。3本の脚を自由に曲げられる製品で、凹凸のある地面や斜面など、水平でない場所でも調整すれば水平に設置できる。また、ポールなどに巻きつけての撮影も可能だ。ただ、微調整は難しく、慣れが必要だ。

脚を自由に曲げられる三脚。手すりなどに巻きつけるなどして設置できるので、場所を問わずにカメラを設置できるのが特徴。

 自撮り棒と兼用のタイプは、3本の脚を広げれば三脚になり、スティックを伸ばすと自撮り棒として使えるもの。自撮りをよくする人は、このタイプの三脚を選んでおくとオールラウンドに使えて便利だろう。

自撮り棒と三脚をフレキシブルに使い分けられる三脚。自撮りをよくするなら、このタイプを持っておくと便利だ。

②持ち運びを考えて重量とサイズをチェック
 屋外に出て撮影することが多い場合は、三脚の重量とサイズも確認しておきたい。持ち歩くことを考えると、軽量でコンパクトなほうがいいが、軽量になればなるほど三脚としての安定性は失われることになる。安定性を意識しつつ、自分にとってバランスのいい製品を選ぶことが重要だ。

③スマホホルダーの有無を確認
 iPhoneを三脚に装着する際には、スマホを挟み込む「スマホホルダー」が必要だ。そのため、三脚にスマホホルダーが付属しているかどうか、購入前に確認しておこう。付属していない場合は、別途、用意したい。

 また、スマホホルダーにコールドシューがあるかどうかも確認しよう。コールドシューとは、撮影アクセサリーを取り付けるためのスロットのことで、これがあると、外部マイクやライトなども手軽に装着できるようになる。

三脚にスマホを取り付けるなら、スマホホルダーが必要。拡張性を考えると、コールドシューが付いているタイプを選ぶのがベスト。

④雲台がセットになっているかを確認
 動画撮影時は、アングルを微調整したり、カメラを左右(パン)や上下(チルト)に動かしたりすることが多い。これらの動作をスムーズにさせるのが雲台だ。そのため、三脚に雲台がセットになっているかどうかも確認しておこう。もしセットになっていない製品の場合は、雲台だけを別に用意する必要がある。

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