最新3Dアクション『エーテルゲイザー』、iPhone 13 Pro MaxとiPhone 6sでのfpsは?
今回取り上げるゲームは、今年5月にリリースされたYongshi・Yosterのスマートフォン向けアクションRPG『エーテルゲイザー』だ。最大3人のキャラクターでチームを編成し、スキルを組み合わせて効果を高めていく「連撃」システムや、チームメイトとの「連携奥義」を駆使して敵を倒していくテンポよい戦闘が特徴のアクションゲーム。キャラクターやマップはフル3Dで描かれており、iPhone 13 Pro Maxとかなり古めのiPhone 6sでどの程度の差がつくかは気になるところだろう。
早速iPhone 13 Pro Maxを使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.0.0。ゲーム内バトルコンテンツ「因子採集」の採集-1を1分間プレイした際のフレームレートを計測している。
なお、本作ではゲーム開始時やオプション画面から、ゲームの解像度やフレームレートなど負荷に関わる設定を個別に変更できる。ここでは「高画質」設定を適用してから、画質がもっとも高くなるよう味方エフェクトを最大の“高”に変更している。
計測の結果、iPhone 13 Pro Maxの計測では平均フレームレートが59fpsと、計測上のブレはあるものの最高画質設定の上限である60fps張り付きを達成。CPU使用率は約81%、GPU使用率は約76%前後と、どちらもやや負荷は高そうに思える。とはいえ、iPhone 13 Pro Maxの性能もあってfpsの安定性は高く、テスト中に画面がカクつくようなことはなかった。
一方のiPhone 6sについては、アプリ自体の負荷が高いのにも関わらず平均フレームレートは45fpsとおおいに健闘している。ただしfpsの安定性は低く、キャラクターのスキル発動時、連携奥義のカットイン挿入時などには画面が一瞬カクつくような挙動が見られた。また、起動中の端末の発熱が極めて大きく、数分のプレイでディスプレーの裏側がかなり熱くなっていたのは気になるところ。古い端末でもプレイ自体は可能だが、フレームレートや画質を落としておくほうが端末には優しいだろう。
最後に、参考までに本作の画質設定について触れておく。本作はスピード感ある戦闘を実現するためかグラフィックス面はそこまでリッチな仕様ではなく、特にマップオブジェクトなどは最高画質状態でも目立って美麗とは言えない。
この手のタイトルとしては高画質設定と低画質設定の差が小さい印象で、だからこそiPhone 6sでもそれなりの平均フレームレートを発揮できるものと思われる。スペックが十分でないスマホを使う場合、キャラクターの綺麗さを取るか、フレームレートを重視して戦闘の快適さを取るかは悩みどころだ。ユーザーごとの好みもあるため、しっくりくる設定を追求するといいだろう。
以上のように『エーテルゲイザー』は、現行のハイスペック端末であるiPhone 13 Pro Maxでは非常に快適に動作していたが、iPhone 6sではフレームレートこそ平均45fps前後になるものの、シーンによってカクつきがあるなど、やや不安定な側面が見られた。同じような5~7年前のハイエンドスマートフォンでもプレイ自体は可能だと思うが、より安定した環境を求めるなら現行の端末への切り替えも考えたいところだ。
ハイエンド端末も長く使っていれば徐々に最新端末にスペックが追い付かなくなり、バッテリー寿命の低下、経年劣化によるスペックの不安定化といった問題が起きてくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみてはいかがだろうか。
【ゲーム情報】
タイトル:エーテルゲイザー
ジャンル:アクションRPG
配信:Yostar
プラットフォーム:iOS/Android
配信日:配信中(2023年5月23日)
価格:基本無料(アイテム課金)
©Xiamen YongShi Network Technology Co.,Ltd. & Yostar, Inc. All Rights Reserved.
ASCII.jpの最新情報を購読しよう