充電の上限や時間を管理してEVの普通充電を低コストで遠隔制御するEV充電コントローラー「YaneCube」
Yanekaraは7月19日、EVの普通充電を低コストで遠隔制御できるEV充電コントローラー「YaneCube」をローンチした。
同社は2020年6月設立の東大発スタートアップ。EV充放電の遠隔制御に関わるハードウェアからIoT、クラウドソフトウェアまで一気通貫で開発している。
YaneCubeは、複数台のEVの充電を事前に設定した上限値(kW)の範囲内で制御する「上限値制御」、事前に設定した時間に充電開始時間をシフトする「スケジュール制御」が可能。これらのアルゴリズムはクラウドで管理されるため、今後の状況に応じてアップデートが可能となり、電力市場価格に連動して制御する「市場価格連動制御」にも対応が可能。
同社では2022年夏に日本郵便の集配用EV車両15台の充電を遠隔で監視・コントロールすることにより、郵便局全体における電力ピークを抑制する実証実験を実施し、年間およそ45万円のピークカット効果を確認したという。
YaneCubeは、従来から開発してきた既設の充電コンセントに電気工事不要で設置可能な日本初のEV充電コントローラー「後付版YaneCube」と、充電器を新規導入する際に壁掛け等で設置する「新設版YaneCube」の2種類を販売。10台以上のYaneCubeの購入を希望する法人顧客を対象に先行予約の受付を開始している。
なお、新設版YaneCubeは、一般社団法人次世代自動車振興センターの充電インフラ補助金を活用することで1台当たり初期費用2900円(税抜)で導入することが可能。