MSIの背面コネクター搭載マザー「PROJECT ZERO」がBTO PCに

マザーボードの新機軸!? STORMが背面コネクター搭載マザーを採用したBTO PC発売

文●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 STORMとMSIは7月19日、共同で発表会を実施。BTO PCの新モデル「新界」シリーズと「幻界」シリーズを発表した。

 これらのシリーズは、MSI初の背面コネクター搭載マザーボード「B760M PROJECT ZERO」を採用した製品となる。内覧会ではPCの実機が展示されており、製品サンプルを見ることができた。

MSIの新マザーボード、B760M PROJECT ZERO

B760M PROJECT ZEROの主な特徴

背面の様子。コネクター類が背面基盤に配置されている

 MSIのPROJECT ZEROシリーズは、今年5月末~6月初めにかけて開催された「COMPUTEX TAIPEI 2023」にて展示されていた製品で、当時はコンセプトモデルとして展示ということだったが、今回実際に製品に搭載されることとなった。

 背面にコネクターを搭載するという設計上、各コネクターにアクセスできるケーブルホールが適切な位置に開いている必要がある。つまり、PCケースによって使えるものと使えないものが出てきてしまう。

 そのため、背面コネクター搭載のマザーボードについては、COMPUTEX時点ではコンセプトモデルとしての展示に留められていた。今回のBTO PCでは、STORMがBTO PCに採用しているケースがB760M PROJECT ZEROに適応しているため、製品化がかなったという。

 また、MSIがB760M PROJECT ZEROと組み合わせるために開発したPCケース「MAG VAMPIRIC PROJECT ZERO」もあり、従来のSTORMのケースを使用したものが「新界」、MSIのケースを使用したものが「幻界」とされる。

STORMで使用しているケースを用いた「新界」シリーズ

簡易水冷CPUクーラーを採用した「新界」シリーズ。STORMオリジナルの液晶付きCPUクーラーを搭載している

MSIのMAG VAMPIRIC PROJECT ZEROを採用した「幻界」シリーズ

背面の様子。コネクターの位置にケーブルホールがなければならないため、ケースを選ぶ

 B760M PROJECT ZEROはシルバーのヒートシンクを採用したデザインで、昨今のトレンドとなるホワイトのPCケースと相性が良く、今回販売されるモデルも両方白いPCとなっている。

 なお、今回発表された「新界」シリーズは2023年10月に、「幻界」シリーズは11月に発売予定だ。

発売時期は今年10月以降となる

 気になるB760M PROJECT ZEROの単品販売については、今のところはまだ未定だという。他のマザーボードメーカーなども背面コネクター搭載マザーボードの展示などを行っていたが、現状コネクターの配置などが統一されておらず、汎用性が低い状況となっている。

 今回の製品展開は、こうした点に関してユーザーの声を聞き、メーカー間で改良を進めるための試金石と言えるだろう。PC自作界隈の新しい波として、今後大いに注目だ。

■関連サイト

過去記事アーカイブ

2024年
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
04月
05月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
02月
03月
04月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
09月
10月
2016年
01月
03月
05月
2010年
05月
2008年
11月