iFi audioはサプライズのヘッドホンアンプ
TOP WING Cybersound Groupのブースではサプライズとして、iFi audio「Phantom」が展示されていた。これはプリアンプ機能付きのヘッドホンアンプで、静電型ヘッドホンとダイナミック型ヘッドホンの両方が使用できるユニークなものだ。また親ブランドでハイエンドを扱うAMRの部品を採用するなど、高品質パーツも搭載している。ユニークなのはBIAS CARDというカードを用いて、各種静電型ヘッドホンに最適なバイアス電圧を設定ができる機能だ。ここまでのこだわりは見たことがない。価格は未定。
また、先日発表した「Volumio」の最新のベータ版も見ることができた。これは発表会でもアナウンスされていたようにAIを採用したものだ。詳細はまだ不明だが、具体的には最近話題の生成AIのような“プロンプト”で検索が可能なものらしい。画面はシンプルに"British Rock"で検索したものだが、ディープ・パーブルやレッド・ツェッペリンなどそれらしい結果が並んでいる。これに関してはより詳細が分かればさらに試してみたいと思う。
Nobleは骨伝導+BA型のハイブリッドイヤホン
エミライは、Noble Audioの意欲的な新製品「Spartacus」を展示していた。ハイブリッドイヤホンだが、よくあるバランスド・アーマチュア型(BA型)とダイナミック型の組み合わせではなく、BAと骨伝導ドライバーの組み合わせだ。骨伝導ドライバーは低音域を担当。BAドライバーの開発で有名なSonion製だという。聴いてみるとユニークなサウンドで、ダイナミックドライバーのような重みではないが、独特の広大なスケール感が感じられた。価格は未定。
MADOOは平面型を対向配置、珍しい構成のイヤホン
ピクセルはMADOOブランドの新しいハイエンドモデル「Typ821」を試せる。チタン筐体で価格は22万円前後だという。MADOOはこれまでも平面型ドライバーをハイブリッド形式で採用していたが、「Typ821」ではプッシュプルの対向方式で平面型ドライバーを採用するというユニークな方式を採用している。開放感のある音で、独特の深みが特徴だ。これもとてもユニークなサウンドであり、形容が難しい。