第286回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

データ分析基盤をワンストップで提供! 「SORACOM Query」がTechnology Previewとしてデビュー

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 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「データ分析基盤をワンストップで提供! 「SORACOM Query」がTechnology Previewとしてデビュー」を再編集したものです。

こんにちは。株式会社ソラコム、エンジニアリングチームの川上 (@moznion) です。
(ゲームのストリートファイター6では、ブランカを好んで使っています。)

新たな物事をより良く進めるには、トライ&エラーというアプローチがあるのはご承知の通りかと思います。

しかし、これらを勘だけで物事を進めるのが難しくなってくる感覚ってありますよね。思い付きで施策を打っては失敗し、それを打開するための施策を打っても失敗し……みたいな事が続いてくると「こんなことではいかん!」ということで、データ分析を実施することによって得られるデータに拠るインサイトを用いながらビジネスを進めていくフェイズに移ってゆく、というのはよくある話なのではないかと思います。

IoTでも、データ分析をしたいですよね。ただデータ分析に本腰を入れようとすると、実は考えるべきことが多様に広がり「大変なことになった!」となるのは分析基盤を構築・運用をしようとしたことがある方であれば共感いただけることと思います。例えば、重複や欠損無くデータを保存するパイプラインの構築や、データストレージ自体の効率的運用、スケーリング戦略の策定、またあるいはクエリ実行の最適化であったり、実行に時間がかかりすぎているクエリを良い感じに終了させる……などなど、これらはほんの一例に過ぎませんがデータ分析基盤を構築・運用するというのは、こういった個別難易度が比較的高い問題を1つ1つ解決していくことに他なりません。こういった手間のかかる作業をして、ようやくデータ分析のスタートラインに立てるというわけです。大変ですね。

IoTプラットフォーム「SORACOM」では、以前よりIoTデータの収集・蓄積を担うサービスである SORACOM Harvest (以下、Harvest) を提供しております。Harvest は単純な設定により簡単にデバイスからアップロードされてきたデータを SORACOM 内に保存・蓄積できるサービスです。簡易的な可視化ツールも備えているため、パッとデータを確認するには大変便利にご利用いただけるかと思います。

そしてSORACOM Lagoon (以下、Lagoon) という高度なデータ可視化を可能とするサービスも提供しています。Lagoon では、Harvest に蓄積したデータをダッシュボード上に視覚化することにより直感的なデータの認識ができるという便利なサービスです。またLagoonはアラート機能も有しており、デバイスから送信されてきたデータが何らか異常だった場合などに通知を発報するといったことも可能となっています。

このように、SORACOMではIoTデバイスから送信されてくるデータを蓄積したり、そのデータを効果的に可視化したりするサービスを提供していますが、改めてお客様の視点に立ってみると「データ分析」というパーツが不可欠であることに気付きました。

HarvestやLagoonは、現在のところシンプルなデータ保存と取得に適しています。ここに、データ分析で良く用いられるSQLが使えれば、IoTデータのさらなる活用が見込めると考えました。HarvestやLagoonの良さを維持しつつ、複雑なクエリに対応させるにはどうしたら良いのか…?このような経緯から、この度SORACOM Queryと銘打ったデータ分析基盤サービスをTechnology Previewでリリースする運びとなりました。

SORACOM Queryは、安全かつロバストにデータをデバイスからストレージへと転送する最適化されたパイプラインや、高可用かつパフォーマンスの高い分析用データストレージ、そしてスケーラブルなクエリ実行環境といった、データ分析という営みに必要な一連のコンポーネント・機能をワンストップに提供するサービスです。

前述した、データ分析をするにあたっての面倒事はSORACOM Queryがすべて吸収・提供するため、お客様はそのあたりの厄介事を考えることなく今までのHarvestと同じような使い勝手でデータを分析用ストレージに蓄積することができ、そして分析のためのクエリを実行してもらうことが可能となるので、お客様には即座にデータ分析の本質にフォーカスしていただくことができます。

SORACOM Queryが提供するストレージでは手で分析クエリを実行するだけではなく、各種BIツールとの統合機能も有しており、またプログラムによる操作・バッチ処理等にも利用可能ですので、様々なビジネスシーンでご活用いただけるかと思います。

IoTビジネスにおいて、データ分析の占める重要性は日増しに高くなっています。数十億、数百億、あるいはそれ以上の件数のデータに対する分析はもはやマストとなっていると言っても過言ではないでしょう。そういったニーズを満たす1つのピースがSORACOM Queryなのです。

前述の通り、SORACOM QueryはTechnology Previewで提供を開始いたします。気になるお値段ですが、Technology Preview期間中はなんと無料でお使いいただけます!少しでも興味を持ってくださったそこの貴方!お気軽にお問い合わせくださいませ!

― ソラコム川上 (moz / @moznion)

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