東京から新幹線で約3時間、樹氷や温泉が有名な蔵王や松尾芭蕉ゆかりの山寺などで知られる山形県山形市。便利な都市機能を有する県庁所在地でありながら、四方を山で囲まれた自然豊かな街は、登山や川遊び、キャンプやグランピングなど、夏を楽しむためのスポットも数多くそろっています。
1993年の夏に当時の国内最高記録となる気温40.8度を記録するなど、かつて日本一暑い街となったこともある街が一年で一番盛り上がるのが、「山形花笠まつり」の行われる毎年8月5日~7日の3日間。お祭り期間中は市民、観光客を合わせて約100万人が、会場となる山形駅から徒歩圏内の中心街に集結し、夏の夜を熱くします。今回は、4年ぶりに制限なしでの開催が決定した東北四大祭りの一つ「山形花笠まつり」をご紹介!
1万人が踊る花笠パレードは観客の飛び入り参加もOK!
山形花笠まつり
「ヤッショ~マカショ!」の掛け声が響くなか、花笠を手にした1万人を超える踊り手が夜の市内を踊り歩く「山形花笠まつり」。1963(昭和38)年に「蔵王夏まつり」のイベントの一つとして始まり、単独イベントとなった1965(昭和40)年から今年で第61回を迎える夏祭りは、例年100万人以上の観客を集める東北を代表する祭りへと成長しました。3日間通じて夜の18時~21時45分頃行われる花笠パレードは、提灯が飾られた約1.2㎞の市街地コースを約3時間半かけて行進。太鼓がリズムを刻む花笠音頭の音色に合わせ、色とりどりの衣装に身を包んだ踊り手たちが花笠を振り踊るこのパレードの魅力の一つは、一糸乱れぬ集団演舞のみならず、多彩な花笠踊りが見られるところ。女踊りと呼ばれる華麗で優雅な正調花笠踊り~薫風最上川(くんぷうもがみがわ)~、通称男踊りの勇壮な正調花笠踊り~蔵王暁光(ざおうぎょうこう)~に加え、花笠踊り発祥の地である尾花沢系の花笠を豪快に振り回すダイナミックな笠回し系花笠踊りや、参加者が独自にアレンジした創作花笠踊りが続き、沿道の観客を盛り上げます。また、パレード開始時に実施されるオープニング花笠輪踊りコーナーや、花笠パレードの最後尾に設けられる飛び入りコーナーは観客も自由に参加可能。観客は見ているだけじゃなく、踊りに参加できるもポイントです。日中に花笠踊りのレクチャーを受けられるイベントが行われたり、花笠や花笠うちわなどの公式グッズの販売もあるので、パレード前にしっかり準備しておくと夜のお祭りをより楽しめるはずです。
DATA
日程:8月5日(土)~7日(月)
会場:山形市中心市街地直線コース(十日町・本町・七日町通り~文翔館前)
電話:023-642-8753(山形県花笠協議会)
https://www.hanagasa.jp/
総務省が発表する県庁所在地、政令指定都市を対象としたラーメン支出額ランキングにおいて、日本一に君臨し、「ラーメンの聖地」を宣言している山形市。市内の多種多様なラーメンを紹介するサイト「#推しメンやまがた」では、スープや麺の種類から、お好みのラーメンを探すことができます。山形花笠まつりに訪れた際は、市内発祥で夏にぴったりの冷やしラーメンを味わうもよし、暑さに負けず熱々のラーメンを味わうもよし、体全体で山形の夏を満喫してください。
※写真はイメージです。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています
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