絶対行きたい! この街のあの名所 第97回

イチゴ狩りやイチゴのスイーツ、直売所…。いちご王国の一員・小山市で思い思いにイチゴを満喫

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 東京から約60㎞、電車で約1時間と好アクセスながら、市内南西部にはラムサール条約自然遺産となる湿地帯、渡良瀬遊水地が広がる自然豊かな栃木県小山市。1968年から令和4年度まで55年連続でイチゴの生産量日本一に君臨し続ける“いちご王国・栃木”の主要産地となる県南部に位置し、観光スポットとなる「いちごの里」(写真)も大人気のこの街へ冬に訪れたなら、イチゴは絶対外せません。

 市内で栽培されるイチゴの種類はとちおとめを筆頭に、ハート形の断面や糖度の高さも話題の栃木県オリジナルの新品種・とちあいか、スカイベリーなどさまざま。今回は、そんな種類も豊富なイチゴをいろいろな形で楽しめる市内の人気スポットをピックアップ。イチゴ狩りができる「いちごの里」はもちろん、イチゴ農園が手がけるスイーツ店や直売所、イチゴの自動販売機を設置する農園など全部で5か所紹介します。

レストランやカフェもそろう一大フルーツパーク

いちごの里

 旬のフルーツ狩りに加え、季節ごとに行われる特別企画も大人気の「いちごの里」。5月末まで行われるイチゴ狩り(要予約)は、とちあいかもしくはスカイベリーを40分間食べ放題で楽しむことができます。料金は、平日・小学生以上2310円~、3歳以上1540円~、0~2歳無料(4月1日<月>以降は料金変更)で、そのほか食べ比べプランなどもあり。広い園内には、ビュッフェ形式のレストランやパンケーキ(写真)が人気のカフェ、イチゴスイーツ専門店などもそろっています。

DATA
住所:栃木県小山市大川島408
電話:0285-33-1070
https://www.itigo.co.jp/

スムージーが人気! 「篠原ファーム」直営のイチゴ専門店

いちご日和り

 のどかな田んぼの中にたたずむ「いちご日和り」は、イチゴの生産農家直営のイチゴ専門店。店内では、とちあいかやとちおとめなどの朝摘みイチゴを購入できるほか、イチゴをたっぷり使用したドリンクやジェラート、洋菓子などを楽しむこともできます。写真は、イチゴのスムージーの上にイチゴがどっさりのった看板メニュー、とちあいかスムージーボンボン1100円です。

DATA
住所:栃木県小山市小薬釜田70-2
電話:0285-35-2630
https://www.instagram.com/ichigobiyori.15?igsh=MWh3YTM0YmZ3MHJraw%3D%3D&utm_source=qr

朝摘みイチゴを使ったケーキが自慢の“イチゴの家”

Chez Fraise(シェフレ)

 新鮮な朝摘みイチゴを贅沢に使ったケーキのほか、ジェラートや焼き菓子なども人気の「Chez Fraise」は、上記の「いちご日和り」と同じく「篠原ファーム」が手がける洋菓子店です。中でもおすすめは、イートインで味わえる写真の完熟とちおとめパフェ1400円。朝摘みのとちおとめをふんだんに使い、人気のとちおとめジェラートも入った人気メニューです。

DATA
住所:栃木県小山市喜沢647-23
電話:0285-35-1561
https://www.instagram.com/chezfraise.patisseriegelateria?igsh=aWt3cDcxcTlqdGtv&utm_source=qr

イチゴ本来の甘さに驚く完熟イチゴの直売所

Merry Berry Farm

 甘味の強いとちあいか(1パック800円~)などがズラリと並んだ「Merry Berry Farm」は、完熟イチゴの直売所。一般的に完熟前に出荷される市場経由では伝えられない、イチゴ本来の甘さを楽しんでもらいたいとの思いからイチゴ農家さんが2021年にオープンさせました。農薬を抑え、オリジナル肥料や海藻エキスなどで育てたイチゴは、摘花・摘芽で実の数を減らすことで甘味が凝縮!

DATA
住所:栃木県小山市西城南5-2-21
電話:050-8885-4804
https://merryberryfarm15.com/

イチゴを通して地域を盛り上げるサステナブル農園

遠井農園

 人の繋がりを大事にし、生産者と消費者の架け橋になりたいと考える園主が、農薬に頼りきらない環境に配慮した病害虫対策を施すイチゴを通して、農業や食べることの楽しさを伝えている「遠井農園」。大きな実と甘くてジューシーな味が特徴のスカイベリー(1パック800円)やとちおとめ、とちあいかなど、園主自慢のおいしいイチゴは自動販売機などで購入できます。

DATA
住所:栃木県小山市梁323
電話:090-2427-0364
https://tooi.farm/

 イチゴと共に冬の小山市で外せないのが、先に挙げた渡良瀬遊水地。絶滅の危機にあるコウノトリのひなが2020年から4年連続で誕生している貴重なスポットですが、タカやワシの飛来地としても知られています。特にタカ科の冬鳥、チュウヒの越冬地としては日本屈指のスポットで、運が良ければ優雅に空を飛ぶ姿が見られるかも? 冬に市内を訪れた際は、ぜひこちらも訪れてみてください。

※イチゴ狩りや直売所はイチゴがなくなり次第終了。イチゴの生育状況や天候により、開園日、時間、料金などが変更になる場合がありますので、ご利用の前に必ずお問い合わせください。記事内の価格は2月20日現在、すべて税込です。

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