デジタルアーツは6月29日、勤務先におけるメール誤送信の実態調査を結果を発表した。国内企業・団体の従業員と情報システム管理者1500人を対象にアンケート調査したもの。
テレワークの常態化など働き方が変化するなか、メール誤送信によって機密情報や顧客情報といった重要情報が漏えいし悪用される事例もあることから、情報漏えいの主な原因となるメール誤送信の実態について調査したという。
調査結果では、業務中にメールを誤送信した経験が「ある」との回答の割合は47.8%。2019年の調査結果と比較すると誤送信は減少傾向にはあるものの、依然として半数近くは誤送信をしている。
誤送信の内容は、管理者・従業員のどちらも「宛先を間違える」「添付ファイルを忘れる」「メール本文の誤字脱字」「添付ファイルを間違える」「本文が作成途中のまま送ってしまった」が上位5位を占める。
誤送信に気付くのは本人が70%以上で、10分以内に誤送信に気付く割合は50%以上。送信から30分以内が最も誤送信に気付きやすいものと考えられる一方、「半日以内」を超える回答割合は管理者・従業員も急激に減少するため、半日を超えてしまうと発生した誤送信に気付くことが困難になる可能性が高いとしている。
誤送信対策ソフトに関しては、「導入している」管理者と比べ、未導入の管理者の誤送信経験はおよそ3倍となり、誤送信対策ソフトの導入は誤送信のリスクを大幅に軽減できることがわかるとしている