このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

フィリップ モリスが進める3つの変革

たばこを売る会社が作ろうとしている「煙のない社会」の形とは?

2023年06月30日 16時30分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3つの側面から目指すフィリップ モリス インターナショナル流の変革

 フィリップ モリス インターナショナルが、煙のない社会の実現のために進めているのが「製品の変革」「社会の変革」「組織の変革」という3つの側面からの変革だ。

同社が進めている3つの変革

製品の変革(より良い製品のためのイノベーション):紙巻たばこの代替品として煙の出ない製品を開発し、喫煙者の行動変容を促して紙巻たばこからの切替えを促進。将来的には、紙巻たばこが煙の出ない製品に置換わった社会を目指します。

社会の変革(ステークホルダーとの関わり方の変化):成人喫煙者と煙の出ない製品のユーザーや従業員はもちろん、ビジネスパートナーなどのステークホルダーたちと積極的な対話を重ねることで、透明性のある信頼関係を築き、社会全体で連携して、変革に伴う課題とそれを取巻く環境に関する理解を共有し、変革を実現します。

組織の変革(新たな組織とバリューチェーン):たばこ葉農家をはじめ、新しい製品への切替えで影響を受けるバリューチェーンへのネガティブな影響を最小限におさえ、スムーズな移行のための支援を提供します。

 単に既存の製品を置換えるだけでなく、ビジネスモデルを根本的に変革していくことで、たばこを取り巻く環境をより良く、現代に合わせたものに変えていこうとする同社の意図がわかる。また、これらは同社の持続可能性を追求することにもつながっているだろう。喫煙という文化を取り巻く状況が目まぐるしく変わる時代の中で、喫煙という文化そのものを再構築し、それを取り巻く環境も変えていこうとしているのが、いまのフィリップ モリス インターナショナルなのだろう。煙のない社会、そして、たばこを吸う人も、吸わない人も心地よく過ごせる社会を作ろうと邁進する同社の動向に、今後も注目だ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ