このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

フィリップ モリスが進める3つの変革

たばこを売る会社が作ろうとしている「煙のない社会」の形とは?

2023年06月30日 16時30分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 フィリップ モリス インターナショナルが、それまで主流だった紙巻たばこから、より害が少ないとされる代替製品が主流となる未来へと舵を切ったのは2016年。それから7年が経過し、加熱式たばこをはじめとした代替製品を目にする機会もずいぶん増えた。むしろ、代替製品の方がポピュラーになりつつあると言っても良さそうだ。

 同社は「紙巻たばこからの段階的な撤退」として、煙の出ない製品が、2025年までに出荷量の少なくとも30%を占め、純売上高の半分以上を占める状態を目指している。着実に目標に近づいている同社が、いま思うこととは?

煙が出ないたばこの仕組み

たばこスティックの仕組み

 「煙の出ない製品」というワードから、「加熱式たばこの煙は煙ではないの?」という疑問を持った方もいるかもしれない。同社の加熱式たばこの使用によって発生しているのは、同社が「たばこベイパー」と呼称する「蒸気」だ。同社によれば、同社の加熱式たばこは、紙巻たばこに比べて、有害性成分がおよそ95%低減されているという。

 デバイスのみでなく、加熱式たばこ用の「たばこスティック」の研究・開発にも注力しているフィリップ モリス インターナショナル。たばこ葉は、加熱式たばこ用に配合し、製造している。近年は、内側の加熱システムをさらに進化させ、ブレードがない構造を採用。「IQOS ILUMA(イルマ)」シリーズとして、ブレードの破損リスクがなく、使用後のクリーニングも必要ないメンテナンス性の高さから、人気を集めている。

 「喫煙を続ける成人喫煙者に向けて、優れた代替製品を幅広く提供することで、健康リスクの低減や公衆衛生の向上、また完全な禁煙を促すことができます」と話す同社。煙のない社会の実現に向け、今後もより良い選択肢の研究・開発や、科学的なリスク低減に関する情報を発信していくとする。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ