前へ 1 2 3 次へ

ESET社のCEOは元●●、アンドロイドの前にいたマスコットキャラ、ESETの名前の由来など

全部知ってたらスゴイ!「ESET」国内販売20周年の今だから言える話&トリビア

文●宮里圭介 編集●村野晃一(ASCII)

提供: キヤノンマーケティングジャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ESETのパッケージとキャラクターの変遷

アンドロイドの前には日本独自のマスコットキャラクターもいた

 ESETの顔ともいえるマスコットキャラクターのアンドロイド。「怖い」と言われることもあるが、ESET Smart Securityのテクノロジーを表現している、という話だ。

 アンドロイドが登場したのは、「ESET Smart Security V4.0」から。

 それ以前のV3.0では「スマゾウくん」という、カタカナの「ス」をベースにした日本オリジナルのキャラクターが使用されていた。なお、この名前は一般公募によるものだ。

今も残る2008年のネーミング募集ページ

 更に前のNOD32アンチウイルスの時代のパッケージはキャラクターではなく、「目」をイメージしたものとなっていた。

 ESETのキャラクター(?)に関しては、もうひとつ面白い話がある。発売当初のNOD32アンチウイルスでは、動作画面に心臓のイラストが描かれており、ウイルスが発見されるとドキンドキンとアニメーションをする仕様だったのだとか。残念ながらこの仕様は後に廃止され、日本語にローカライズされたバージョン2.0以降では存在しないとのこと。う~ん、ちょっと見てみたかったかも……。

日本で発売されたのは、この目のイラスト時から

おなじみのアンドロイドが登場したのは「ESET Smart Security V4.0」のパッケージから。アンドロイドの登場以降は、ワールドワイドで統一キャラクターとして起用された

輿水「世界観とか作ってアンドロイドをアニメ化しない?、と提案したこともあるんですが、海外でアニメというと子供向けのイメージが強くて、乗ってもらえませんでした。私がマーケティング担当なら、どこかのテレビ局と組んで5分アニメを作りたかったんですが(笑)」

 なお、アニメは作れなかったものの、いろいろなポーズをとったアンドロイドの画像があったので、それを利用してカレンダーを作成し、壁紙として配布するという施策をキヤノンマーケティングジャパンで実施。どんなものを作っていたのか聞いたところ、「手を前に突き出すポーズだったので、豆まきをさせた」という……。デザイナーさんに、「ホントにいいんですか?」と確認されたそうだ(笑)。

問題作……かもしれない、豆まきをするアンドロイド

ESET製品の売り上げは今、日本がナンバー1!

 ESET製品の売上実績で言うと、3年ほど前から日本が世界1位の座に着いているとのこと。販売を早くから行っていただけでなく、売り上げも大きく、ビジネス上の結びつきが非常に強い関係になっている。

 日本からESET社に出す要求は多いが、それだけ結果が伴っている状態。アジアの中でも日本の比率はまだ高く、ESET社にとって存在感は大きいだろうとの事。

ESET社からキヤノンマーケティングジャパンに寄贈されたNOD32のフロッピーディスク。NOD32の最初のバージョンのプログラムが収められている

 ちなみに、ESET社が日本国内のユーザーにヒアリングを行った際、大量の要望を受けたため、日本のレポートは他国よりも分厚かったというエピソードがある。

 また、本国スロバキアのESET社の立ち位置と、その中での日本市場の重要性が垣間見える話として、公務で日本を訪れたスロバキアの当時の副首相ライチャーク氏が日本のESET製品の代理店に挨拶がしたいと大使館経由で連絡あり、慌てて日本とスロバキアの国旗を用意してサミットのように出迎えた、という出来事もあったのだとか。ESET社が本国では一国の副首相が気に留めるだけの企業であり、そのディストリビューターとして日本が重視されていることも伺える話だ。

日本における今後のESETビジネス

 このように、さまざまな出来事があった日本におけるESETビジネスの20年だったが、今後は、どんな展望を抱いているのだろう。最後は、輿水氏にESETビジネスの未来について聞いてみた。

輿水「ESET製品はマルウェア対策といったEPP(Endpoint Protection Platform)に強く、特に、外から来る脅威を防ぐ力に優れています。これに対し、XDR(eXtended Detection and Response)は、中に入り込んだ脅威を見つけるというソリューション。EPPとXDRのどちらかがあればいいというものではなく、両方なければセキュリティを高めるのは難しくなります。そのため、ESET社では今、XDRにすごく力を入れています。

 また、自動化もより進めていき、人の手で解析する部分と、マシンラーニングを利用する部分を併用し、これをXDRにも応用します。強力なEPPを持つベンダーとして、今後も総合的にセキュリティ性能を高めていく予定ですので、日本の企業や個人ユーザーの方たちにも、ぜひ期待していただきたいと思います」

※異なるセキュリティ製品・セキュリティ階層で収集した、異なる種類のイベントデータを統合して、エンドポイントでの調査、対応、ハンティングを適切に行うソリューション。

(提供:キヤノンマーケティングジャパン)

前へ 1 2 3 次へ