Core i9-13900K&RTX 4090を組み込んでみた
デカすぎる!重さ20kgのモンスターケース、ROG Hyperionで超ハイエンド自作
2023年07月01日 10時00分更新
冷却面のパフォーマンスはどうか?
今回はハイエンド構成だけあり、冷却面も気になるところ。本ケースはセミオープンフレームなので、エアフローはかなり良好なはずだが、実際のところどうだろうか。CPUやGPUなどの温度を「HWiNFO64 Pro v7.45」で調べてみた。なお、室温は25℃程度の環境だ。
まず、CPUの温度をチェックするため、「Cinebench R23」のマルチコアテストを10分間連続で回した際の温度をチェックしてみた。
HWiNFO Proでは、CPUパッケージ温度は100℃に達しており、コアサーマルスロットリングのフラグが立ってしまっているように見えるが、タスクマネージャーでコアの動作を見ていても、パフォーマンスが低下する様子は見られなかった。
Core i9-13900Kの温度がかなり上がるのはCPUレビューでも見られた傾向であり、これはケースやCPUクーラーよりもCPU自体の特性ともみられる。Cinebench R23レベルでCPUのコアをフル稼働させる場面は少ないため、この構成でも十分パフォーマンスは発揮できそうだが、気になる場合はCPUの電力制限なども視野に入れるといい。
一方、GPUについてだが、「3DMark」の「Speed Way」を4K解像度(3840×2160ドット)で10分間回した際の温度をチェックしてみた。こちらはホットスポットでも最大75℃程度。ROG製カードの冷却性が十分に発揮できているのが確認できた。
なお、この構成のパフォーマンスは以下のような感じだ。
また、このケースでは大型のマザーボードを採用した構成が主軸となるだろうが、せっかくなので小型のマザーボードで組んだ時にどうなるのかも試してみた。ここで使ったのは、Mini-ITXの「ROG STRIX Z790-I GAMING WIFI」だ。
Mini-ITXマザーボードの場合、マザーボード用のケーブルとビデオカード補助電源用のケーブルを別の穴から通すなど、ケーブルマネジメントはかなり自由にできる。今回の場合、CPUクーラーのラジエーターが360mmのため、パイプが届かずにウォーターブロックを横向きに設置したが、スペース自体はかなり広いので窮屈さはない。
ただ、この構成だとビデオカードの位置が高すぎて、ROG Herculx Graphics Card Holderは使用できなかったため、ケース標準のステーを使用した。今回は試さなかったが、この構成なら下部に十分な広さがあるため、ビデオカードを垂直設置するのもアリ。
また、下のスペースが広く使えるので、PCケース内にフィギュアなど趣味のアイテムを設置してみるというのも面白いだろう。
ハイエンドにこだわる自作erなら
一度は組んでほしいPCケース
ASUSのハイエンドフルタワーケースといえば、「ROG Strix Helios」のようなモデルが以前から販売されていたが、今回のHyperionはよりハイエンドな構成を求める人のための逸品となっている。
気になるのは実売7万3000円前後という価格だが、このデザインと機能性を考えれば十分納得のいく価格と言える。
ただし、このケースにハイエンドなパーツを組み込むと、その重量はかなりのものになる。上部に配置されたハンドルで普通のケースよりは持ちやすいものの、持ち運ぶ際は慎重に!