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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第724回

Ryzen Pro 7000シリーズを発表、Ryzen AIはWindows 11で対応済み AMD CPUロードマップ

2023年06月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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Ryzen Pro 7000シリーズ搭載製品が早くも登場

 話を戻すと、今回Ryzen Pro 7040Uを搭載する製品としてHP/Lenovoの製品が4種類づつラインナップされている。

Ryzen Pro 7040Uを搭載する製品。低価格向けは7030をラインナップしているあたりが興味深い

 もっともこれ仔細に見てみると、Ryzen Pro 7040を搭載しているのは比較的ハイエンドで、例えばHPのEliteBook 645/655 G10やLenovoのThinkPad L13/L13Y/L14/L15とThinkPad E14/E16にはRyzen Pro 7030シリーズが搭載されているのがわかる。

 これは別に誤植ではなく、例えばLenovoのThinkPad L14 Gen4 AMDを見てみるとRyzen 5 PRO 7530U 2.00GHzが搭載されていると明記されている。先に書いたようにこれはBarcelo-R(Barcelo-Refresh)だが、これはもともと連載664回で説明したようにRyzen Pro 5000 Uシリーズのリブランド品である。

 Ryzen 5 7530Uのスペックから判断すると、Ryzen 5 Pro 5675Uの動作周波数変更版というあたりだろうか。Ryzen Pro 5000シリーズの時点ですでにPro対応が完了しているから、そのままラインナップに加えているということだろう(それを公式に発表していないあたりがアレだが)。

 一方Ryzen Pro 7040 HSシリーズの方はHPが2製品を追加するとしている。

Lenovoは現在Ryzen 5/7 Pro 6000 HSシリーズを搭載した製品をラインナップしている

 ただ気になったのがDellの名前がないことだ。なので「Dellは?」と確認したところ、「確かに現在のラインナップにはないが、SMB向けにVostroで採用されているし、ここ第2四半期で言えばPrecision 7865をちょうど発表したばかりだ。今後に期待してほしい」という返事が返ってきた。

 以上のように、6月13日にはRyzen Proの新製品が発表されたわけだが、翌6月14日に発表されたのがRazerの第4世代Blade 14へのRyzen 7940 HSの採用である。

第4世代Blade 14の主要な変更点

 2022年モデルのBlade 14はRyzen 9 6900HXにGeForce RTX 3070 Tiないし3080 Tiと165Hz表示のQHD液晶を組み合わせた構成であったが、今回発売された2023年モデルは以下のように更新されている。

  • プロセッサーをRyzen 9 7940HSに更新
  • GPUをGeForce RTX 4060ないし4070に更新
  • 液晶をQHD(2560×1440pixel)@165HzからQHD+(2560×1600pixel)@240Hzに更新

細かいところでは液晶は輝度が最大500NITSに向上したほか、ついに内蔵メモリーがSO-DIMMスロット経由となり、最大64GBまでの拡張に対応したのは、少なからぬユーザーが待ち望んでいたことである。

速度はDDR5-5600まで。ちなみに標準構成では16GBないし32GB

 ただしその分全体として少し大型化している。2022年モデルが319.7×220×16.8mm、1.78Kgだったのに対し、2023年モデルは310×228×17.9mm、1.84Kgになった。幅こそ1cmほど縮まったが、奥行き(これは液晶が大型化したから仕方がない)と厚み、重量ともにわずかながら増えている。

 このBlade 14は3種類の構成が用意される。オーダー開始は6月13日、出荷開始は6月20日である。

Razerの日本サイトによれば、価格はそれぞれ38万9800円、43万9800円、45万9800円である

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