企業向け睡眠健康度測定サービス「Sleep Compass」開始
東京大学医学部発スリープテックベンチャー企業の株式会社ACCELStarsは2023年5月24日、自社ウェアラブル端末を開発し、5月25日から企業向け睡眠健康度測定サービス「Sleep Compass (スリープコンパス)」の提供を開始することを発表した。
ACCELStars創業者の上田泰己氏らの研究グループは、正確な睡眠データを把握するためには病院での脳波測定が必要という課題に対し、ウェアラブル端末による睡眠測定アルゴリズムを開発。類似の端末では判定できなかった中途覚醒(睡眠中に一時的に目覚めてしまうこと)を正しく検出し、医療利用可能なレベルの睡眠測定を簡易に行うことを実現したという。
企業向け睡眠健康度測定サービス「Sleep Compass」では、端末を8日間装着して腕の動きのパターンを捉えて睡眠の量からリズム、質、生活習慣を把握し、健康的な睡眠がとれているかを総合的に判定して4段階で評価する。改善が必要な場合は、良い睡眠や体内時計の最適化に関する睡眠リテラシー向上を促すe-ラーニングを提供する。同サービスは医療機関を通じ、企業向け健康診断の追加検査として導入できる。
実証実験には株式会社ブリヂストンや久留米市、郡山市、熊本県などの自治体が参加。千葉県で物流サービスを展開する東運輸グループなどで導入が決まっており、2028年までには100万人の利用を目指すとしている。