既存ユーザーはどうするべきか
新プランに移行すると旧プランには戻れない点には要注意
6月1日から開始の新プランを見てきたが、これまでの「くりこしプラン +5G」に加入している人は、そのまま継続したほうがベターな場合が多いだろう。通信量が多めの人で、MやLに入っていて、さらに通話定額も追加しているなら「コミコミプラン」がおトクなケースもありそうだが、新プランにすると「くりこしプラン +5G」には戻れないので注意が必要だ。
少なくとも「くりこしプラン」のSやMのユーザーが「ミニミ二プラン」や「トクトクプラン」に移行してオトクになるケースはほとんどないだろう。
また、この機会にほかのサービスへの移行を検討してもいいかもしれない。たとえば、povo2.0では4月から「データ追加3GB(30日間)」(1回990円)のオートチャージを開始した。1ヵ月以内に3GBを使い切ってしまう人には有利なサービスではないが、常時月1~2GB程度のユーザーなら、実質的に月990円で利用できる。
auネットワークがいいのなら、そのほかにもIIJmioやmineo、NUROモバイルなどのMVNOもUQ mobileより安価なサービスを展開している。
新プランの狙いは中容量でのahamo対抗か
auひかりなどKDDIのサービス利用者をメインターゲットに
今回の新プランで、UQ mobileのKDDIのなかでの位置づけが明確になってきたと思われる。
「コミコミプラン」ではドコモ「ahamo」対抗、それ以外のプランではauひかりやauでんきなどのKDDIのサービス利用者向けの格安サービスという印象を受ける。メインは「コミコミプラン」で小容量はpovo2.0やMVNOの格安SIM、20GBでは足らない、使い放題を求めるユーザーはメインブランドのauに、と見える。
また、KDDI傘下のBIGLOBEモバイルの「donedone」を8月末で終了するなど、サービスの整理も進められているのかもしれない。
これからUQ mobileに加入するなら、「コミコミプラン」がオトクと感じる人にはオススメと言えるが、そのほかの2プランは自分が加入しているKDDIのサービス次第になるかもしれない。新規の人も既存ユーザーも、よく調べて最良のサービスを選んでほしい。

この連載の記事
-
第296回
スマホ
「実質2年レンタル」とも呼ばれるスマホの購入プログラム 実際にスマホを返却してみた -
第295回
スマホ
料金がオトクな格安SIM それでは現在、加入時の特典が大きいサービスはどれ? -
第294回
スマホ
格安SIMは「通信品質が良くないから安い」といまだに言われることがあるが現状を説明したい -
第293回
スマホ
楽天モバイルの新規契約で一部ヘビーユーザーが有料に その条件の解説&今後どうなるかも勝手予想 -
第292回
スマホ
今安く使えるiPhoneはどれがいくらくらい? iPhone 17の2年間の支払い1万円台は可能!? -
第291回
スマホ
eSIMオンリーの新iPhoneが登場! MVNOの格安SIMでeSIMはどうなっている? -
第290回
スマホ
キャリア版の未使用中古なら1万円台でも入手可能! Galaxyの格安エントリー機「Galaxy A25 5G」を購入した -
第289回
スマホ
U-NEXTセットプランが登場の楽天モバイル コスパ良く使うにはどうすればいい? -
第288回
スマホ
iPhone 17登場直前の夏 16や16eなどのiPhoneを安く入手する方法 -
第287回
スマホ
通信量が大幅に増える帰省や旅行に合わせて、“ギガ”を一瞬で増やす方法 -
第286回
スマホ
5万円台で買える「POCO F7」は格安SIMでの格安スマホライフに適しているか? - この連載の一覧へ












