PayPayの狙い:自社カード利用促進と決済手数料削減
ソフトバンクがPayPayカードならびにPayPayカードゴールドに注力していくということは、すでに決算会見で宮川潤一社長が語っていたことだ。
ソフトバンクでは2022年第3四半期より金融事業を新たに立ち上げた。スマホ決済のPayPay、クレジットカードのPayPayカード、決済代行サービスであるSBペイメントサービス、スマホ証券「PayPay銀行」で構成し、モバイル事業とのシナジー効果を狙っているのだ。
2022年10月1日にはヤフーからクレジットカード事業が移管され、PayPayカードという会社はPayPayの100%子会社となっている。
PayPayとPayPayカードの関係強化は、ユーザーの決済金額の底上げに不可欠だ。
ソフトバンクは、QRコード決済単独では月間2万円台前半しか決済金額が計上されないが、クレジットカード単独ユーザーなら4万円台後半、QRコード決済とクレジットカード併用のユーザーであればさらに決済金額が伸びると見ている。
ソフトバンクの金融事業としては、QRとクレカ決済の併用により、月間決済金額の最大化が目下の課題となっているのだ。
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