これまで低価格ながら、しっかり使える性能を持つスマートフォンをリリースしてきたシャオミだが、2023年の新製品として「Redmi 12C」を発売した。価格は1万9800円から。値上げだらけの昨今、うれしい価格設定だが、この価格でも使える機種になっているのだろうか。
シャオミの低価格機は毎回注目が集まる
シャオミの低価格機といえば、2020年には「Redmi Note 9S」が話題になった。2万9800円でミドルハイクラスのプロセッサー、6GBメモリー、128GBストレージとそれまでの相場観とは違うハイスペックで登場した。
その後も、2021年の「Redmi 9T」、2022年の「Redmi Note 11」としっかり使える低価格機を出している。とにかく安い機種が希望なら、筆者もオススメしていた。
しかし世の中は変わり、世界的な物価上昇とともに円安も進行している。そんな状況でさらに価格を下げて1万円台で登場したシャオミの低価格機がどうなっているのか見ていこう。
残念ながらスペックはかなり低い USB端子もmicroUSB
Redmi 12Cは、SoCに「MediaTek Helio G85」を搭載する。おなじみのSnapdragonシリーズと違い、性能のランクがわかりづらいが、2~3年前のミドルクラス程度となる。
さらに気になるのはメモリーが3GBと少ないこと。Redmi 12Cには4GBタイプもあるようだが、MVNOでのセット販売、量販店などでの一般販売、いずれも現在出回ってるのは3GBタイプが中心のようだ。
最近の低価格スマートフォンでは「メモリー拡張」といった表現で、ストレージの一部を仮想メモリーとして使える機能をアピールしている製品があるが、Redmi 12Cも同様に、3GBモデルでは2GBの割り当てで合計5GBになるという。ただし、仮想メモリー自体はPCでも昔から使われている技術で目新しいものではなく、アクセス速度も遅くなる。
ディスプレーは、6.71型液晶で解像度も720×1650。Android機ではフルHD以上の解像度が多いなかではちょっとさびしい。カメラはメインが5000万画素でポートレート撮影用の補助レンズを搭載する。この構成を2眼と言っていいのか微妙なところ。フロントカメラは500万画素で、ともにフルHD/30fpsの動画撮影に対応する。
そして非常に細かなことだが、これまでのシャオミ機では画面フィルムが最初から装着されていたが、Redmi 12Cはそうではなかった。また、ケースも付属していない。その半面、ACアダプターと充電ケーブルが付属し、箱も他のRedmiシリーズと同じく、少し立派なものが使われている。
物価高騰や円安のなかで登場した低価格機種のため、スペック的にやや絞られたのも致し方ないのかもしれない。

この連載の記事
-
第295回
スマホ
料金がオトクな格安SIM それでは現在、加入時の特典が大きいサービスはどれ? -
第294回
スマホ
格安SIMは「通信品質が良くないから安い」といまだに言われることがあるが現状を説明したい -
第293回
スマホ
楽天モバイルの新規契約で一部ヘビーユーザーが有料に その条件の解説&今後どうなるかも勝手予想 -
第292回
スマホ
今安く使えるiPhoneはどれがいくらくらい? iPhone 17の2年間の支払い1万円台は可能!? -
第291回
スマホ
eSIMオンリーの新iPhoneが登場! MVNOの格安SIMでeSIMはどうなっている? -
第290回
スマホ
キャリア版の未使用中古なら1万円台でも入手可能! Galaxyの格安エントリー機「Galaxy A25 5G」を購入した -
第289回
スマホ
U-NEXTセットプランが登場の楽天モバイル コスパ良く使うにはどうすればいい? -
第288回
スマホ
iPhone 17登場直前の夏 16や16eなどのiPhoneを安く入手する方法 -
第287回
スマホ
通信量が大幅に増える帰省や旅行に合わせて、“ギガ”を一瞬で増やす方法 -
第286回
スマホ
5万円台で買える「POCO F7」は格安SIMでの格安スマホライフに適しているか? -
第285回
スマホ
moto g66j 5Gが出た今、3万円くらいで買えるSIMフリースマホはどれがいい? - この連載の一覧へ

















