ビデオカードの温度や動作音をチェック
組み上げた「H5 Flow」&RTX 4090ゲーミングPCのテストセッションとして、ゲーミング中のGPU温度と動作音を確認していこう。なお、実際に組み込んだCPUとメモリーは、レシピと異なっており、CPUは同じコア/スレッド数のCore i9-12900Kを搭載し、DDR5メモリーは動作クロックなどは同じ、DDR5-6000駆動に設定している。
テスト環境 | |
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CPU | インテル「Core i9-12900K」 (16コア/24スレッド、最大5.20GHz) |
CPUクーラー | NZXT「KRAKEN X63 RGB Matte White RL-KRX63-RW」 (簡易水冷、280mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI」 (インテルZ790、ATX) |
メモリー | ark「ARD5-U32G88HB-56B-D」 (DDR5-5600@6000、16GB×2、CL40-40-40) |
ビデオカード | Palit Microsystems「GeForce RTX 4090 GameRock OC」 (GeForce RTX 4090、16GB GDDR6X) |
ストレージ | Samsung「980 PRO MZ-V8P2T0B/IT」 (2TB M.2 SSD、PCIe4.0 NVMe) |
PCケース | NZXT「H5 Flow CC-H51F」(ミドルタワー) |
電源ユニット | FSP「Hydro G PRO ATX3.0(PCIe5.0) 1000W」 (1000W、80PLUS GOLD) |
ケースファン | Thermalright「TL-B12-W」(120mm) |
負荷テストには「Cyberpunk 2077」を使用し、4K解像度、「レイトレーシング:ウルトラ」でゲームを起動している。2時間ほどプレイした際のGPUコア温度などを「HWiNFO64 Pro」で記録したほか、騒音値を計測した。
大型ヒートシンクで高冷却を実現している「GeForce RTX 4090 GameRock OC」。フロント140mmファン×2基と、ボトム120mmファンの高エアフローもあり、2時間プレイしてもGPUコア温度は最大でも66.7度で、GPUホットスポット温度も75.4度と不安のない温度になっている。また、GDDR6Xメモリーの温度も最大72度に抑え込めている。
GeForce RTX 4090のパフォーマンスを最大限引き出しながら、不安のない温度を示した「H5 Flow」&RTX 4090ゲーミングPCだが、ゲームの世界観を妨げる爆音では意味がないわけだが、その点も問題なし。
フロントのラジエーターファンや、ボトムのビデオカード用ファン、2基の排気用ファンの回転数をカスタマイズしたのもあり、騒音値はほぼ40dBAを下回っている。
計測は2ヵ所で行ないフロントパネルから30cmの位置を「机上設置」、机下に置いたときに頭が位置するケーストップから60cmの位置を「机下設置」としている。アイドル時と、「サイバーパンク2077」プレイ中で計っている。
「机上設置」は、メッシュパネル仕様のため、動作音は大きくなるが、それでも40dBAを下回っており、机下に置いた際の動作音は、机に遮られるのもあり、36~37dBAと非常に静かだ。遮る机がない状態(床上設置)では1~2dBAほど上昇するが、それでも40dBAアンダーと、動作音は気にならないレベルになっている。
なお、テスト中の「GeForce RTX 4090 GameRock OC」のファン回転率は40~42%(1500rpm前後)で推移していた。3基のGPUクーラーファンは30%(1100rpm前後)が最低回転率なので、高負荷でも「H5 Flow」の高エアフローで、低速回転を維持できているのだろう。