選んだパーツで実際に組んでみる
今回のPCの構成をまとめたのが以下の表だ。実売価格では、合計で26万8000円ほどの価格になる(CPUクーラーは国内では360mmラジエーターモデルのみの販売のため、そちらの価格で計算している)。
パーツ構成 | |
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CPU | インテル「Core i5-13400」 (10コア/16スレッド、最大4.6GHz) |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUO III 240 ARGB WHITE EDITION」(簡易水冷、240mmラジエーター) |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX B760-G GAMING WIFI D4」 (インテルB760、MicroATX) |
メモリー | ADATA「XPG SPECTRIX D50 AX4U32008G16A-DW50」(8GB×2、DDR4-3200) |
ビデオカード | ASUS「Dual GeForce RTX 3060 Ti White OC Edition 8GB GDDR6X」 (GeForce RTX 3060 Ti、8GB GDDR6X) |
ストレージ | ソリダイム「P41 Plus SSDPFKNU020TZX1」 (2TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
電源ユニット | ASUS「ROG-STRIX-850G-WHITE」 (850W、80 PLUS Gold) |
PCケース | ASUS「TUF Gaming GT502 White Edition」 (ATX、ミドルタワー) |
PCケースファン | ASUS「TUF GAMING TF120 WHITE ARGB」(120mmファン)※3IN1パッケージ×2 |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |
それでは、実際にこれらのパーツを組み込んでみよう。GT502は内部のスペースも広く、組み込みはしやすかった。ファンの位置については、リアファンを設置するとマザーボードの意匠が隠れてしまうため、底面とサイドに設置してみた。
RGB搭載のパーツをふんだんに使用しているため、かなりきらびやかな見た目になった。黒を基調とした構成では、ここまで光らせると色が際立つのだが、白がベースとなると意外にも落ち着いた印象を受ける。
LEDをあまり好まないという場合は、ケースファンとCPUクーラーのファンを変えるとガラリと印象が変わるはずだ。
今回は見た目重視ということで組んでみたが、この構成のパフォーマンスがどの程度なのかも気になるところだろう。本PCのゲームパフォーマンスもチェックしてみよう。まず、3DMarkのいくつかのテストで計った結果は以下の通りだ。
では、これが実際のゲームでどの程度のパフォーマンスを発揮するのか、ゲームベンチで試してみる。定番となる「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、以下のようなスコアになった。
グラフィック品質は最高品質、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3つで計測したところ、フルHDとWQHDではパフォーマンス評価で最高の「非常に快適」となった。ベンチマーク中の平均フレームレートも、フルHDで160fps以上、WQHDで120fps以上出ており、十分なパフォーマンスが出ている。4Kでは「快適」評価とやや落ちるものの、平均で70fps程度は出ているのが確認できた。
続いて、バンダイナムコの新作MMORPG「BLUE PROTOCOL」の公式ベンチマークも試してみた。こちらのベンチマークも、ファイナルファンタジーXIVと同様にスコアとパフォーマンス評価が表示され、レポートでベンチマーク中のフレームレートも確認できる。画質は最高画質とし、解像度はフルHDとWQHDで計測している。
こちらでも、パフォーマンス評価は最高評価の「極めて快適」となっている。平均フレームレートはフルHDで140fps程度、WQHDで100fps程度と、おおむね快適に動作しているように見える。ただ、最低フレームレートが非常に低く、安定していない。筆者が本作のネットワークテストに参加して体験したところでは、他のプレイヤーが周囲にどれくらいいるのかで大きくフレームレートが上下するようなので、安定性を求めるなら画質設定をいじる必要があるのかもしれない。
続いて、2月に発売した直近の大型タイトルとして「ホグワーツ・レガシー」のパフォーマンスもチェックしてみた。いくつかの解像度と画質プリセットで、ホグワーツ城の中でも比較的負荷が高い中庭を1分間移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。なお、レイトレーシングはすべてオンにし、レイトレーシング画質は画質プリセットと同等に設定してある。DLSSの設定はデフォルトのオートに設定した。
本作はマップによって大きくフレームレートが変わってしまうため、どの場面でもこういったフレームレートになるとは言えないが、おおむねこれと同等かより高いフレームレートになるだろう場所を計測に選んだ。ただ、同じエリアでもフレームレートは結構ブレるので、今回は念のため3回計測した際の平均値を取っている。
GeForce RTX 3060 TiだとフルHD解像度でも最高画質はやや厳しくなるが、DLSSを使用すると4K解像度でも平均50fpsに届いた。一方で、WQHD解像度などではDLSSを使用してもあまりフレームレートが伸びなかったり、フルHDではDLSSを使った時のほうがなぜかフレームレートが下がったりといった場面も見られる。DLSSをオートに設定しているため、自動で設定が変わっているのかもしれない。とはいえ、基本的にはDLSSオンにしたほうが快適になるはずだ。
なお、ゲーム内にシステムに合わせた画質に自動設定するメニューがあるが、そちらを使用した場合はプリセットは低設定になった。ただ、前述した通り安定しないので、場所によってはこれより30fps以上上がることもあった。部分的にフレームレートが下がるのを許容できるなら、もう少し設定を上げられるかもしれない。
最後に、「Apex Legends」のフレームレートも計測してみた。ここでは描画負荷が最大になるよう設定し、射撃演習場で一定のコースを回った後、スモークの中に入った際のフレームレートを計測している。
今回はソロモードでの計測ではあるが、フルHDであれば144Hzのゲーミングディスプレーをしっかり活かせるだけのパフォーマンスを発揮した。競技性を重視した設定であれば、実際の対戦でも高リフレッシュレートでプレイできるだろう。
ホワイトデーキャンペーンも要チェック
今回、ASUSのGT502を使って、白いゲーミングPCを組む構成を紹介した。見た目にこだわると、デザインに凝ったハイエンド寄りのパーツを使うことが多い印象だが、20万円台の構成でも今回のようなきらびやかな構成を組むことは可能だ。
ゲームパフォーマンスも、4Kなどの高解像度はやや厳しそうだが、フルHDやWQHDでゲームを遊べるだけのパフォーマンスをしっかりと備えている。コストと性能のバランスを取りつつ、流行りの白いPCを組みたい人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
また、ASUSでは4月30日まで、一部の白いPCパーツを購入した人を対象としたホワイトデー企画の購入キャンペーンを実施している。これは対象の製品を購入し、応募フォームから必要事項を記入して応募すると、先着50人にQUOカードPay 3000円ぶんがプレゼントされるというもの。今回紹介したパーツも対象となっているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。