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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第226回

格安SIMで費用が抑えられる以外のメリットは何? 今でも積極的に選ぶ理由はある!

2023年03月26日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 新生活が始まる季節。新たにスマートフォンを契約する人も多いだろう。いわゆる格安SIMは料金が安くなるだけしかメリットがないと考えている人もいるかもしれないが、筆者にとってはすでに積極的に選ぶものとなっている。その理由をいくつか紹介したい。

MVNOの格安SIMの代表格、IIJmioの料金表。このわかりやすさが格安SIMの大きな魅力だ

【MVNOの格安SIMを積極的に選ぶ理由 その1】
料金がわかりやすい

 実際に契約する前に料金を調べようとすると、3大キャリアの場合、ドコモ/au/ソフトバンクともにトップページから何回もクリックしないと、プランと料金表にたどりつかない。しかも一覧的なものはなく、各プランの内容が別ページで説明されており、比べるのが面倒。しかも、サイト上に大きく書いてある数字はさまざまな条件をクリアした最大割引時の料金という場合が多い。実際に自分がいくら払えばいいのか正直わかりにくい。

 もっとも一度調べてしまえば、次から調べる必要はないことなのかもしれないが、たまに料金プランの再確認や料金を見返すときは本当に面倒だ。しかも、毎年のように小変更がなされ、そのたびに新プランとなって旧プランは別ページに追いやられる。今使っている古いプランの料金表を見つけるのはさらに難しいのだ。

 また、使ったデータ量で支払い額が変動するプランが多く、使い放題の定額プランであっても使わないと安くなる割引もあったりする。使い方次第で支払い額が変動すると思うと、筆者の場合は落ち着いてデータ通信もできなくなってしまう。

 その点、MVNOの格安SIMはわかりやすい。ほとんどの場合、ウェブサイトの一覧での料金表もすぐ出てくる。金額も家族割引などを前提としない単独で契約した場合の料金なので、ぼっちのユーザーでもいくらなのか一目瞭然だ。

こちらはmineo「マイピタ」の料金表

【MVNOの格安SIMを積極的に選ぶ理由 その2】
通信量の翌月繰り越し制度で無駄なく容量を使える

 通信量の翌月繰り越しは、格安SIMの安さをさらに際立たせる象徴的なサービスと言える。多くのサービスに繰り越し制度があり、その月に使わなかった通信量は翌月に使うことができるので、なんらか理由があって、急に多く使ったとしても繰り越し分で吸収できる可能性が高い。割高な追加チャージを回避できることが多いため、結果的に料金を節約できる。

 上の表はmineoに1月に加入して毎月6GBを使い続ける場合のシミュレーションだ。10GBプランを選択するのは年に3回だけ。それ以外は5GBのプランを利用しているのに毎月6GBが使っていても問題ない。もし、繰り越しがないサービスなら、最初から10GBプランに入っておこうとなるだろう。

 現在、通信量の翌月繰り越しがあるのはMVNOの格安SIMの多くと、UQ mobile、Y!mobieなど。3大キャリアのメインプランとオンライン専用プランにはそういったサービスはない。

【MVNOの格安SIMを積極的に選ぶ理由 その3】
急に長電話をする機会があっても通話料が安いサービスが多い

 続いて通話料だ。かけ放題や1回5分までの通話定額オプションもあるが、最近ではLINEのようなアプリベースの通話機能を使うので加入していないという人も多いだろう。それでも普段繋がりがない親戚などと急に電話をしなければいけないこともある。

 たとえば、1時間の長電話をしてしまったとしよう。3大キャリアでは、通話料は30秒あたり22円の通話料金なので、なんと2640円になる。ところが、多くの格安SIMはプリフィックスという仕組みで通話料を安くするサービスが用意されており、さらにオートプリフィックス設定のところでは何も特別なことをせずに普通に発信するだけで、30秒あたり11円程度で使えるため、その場合は1320円だ。

OCN モバイル ONEでの例。アプリなどなしでも通話料はオートプリフィックスにより、30秒あたり11円となる。

 ちなみに通話定額オプションを申し込んでおいても、1回5分または10分といった時間設定があるものだと、それを超えた分は従量制となる。その料金も3大キャリアは30秒あたり22円。しかし、格安SIMの多くは1回10分までで超過分も30秒あたり11円になっていることが多い。

 突然の長電話が発生しても少しは安心して通話ができる。これはかなりのメリットと言えるだろう。

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