ペン入力/タッチ入力両方に対応する「ID2456」を触ってみた
ビジネス・授業用途向けだけどイラスト作成もアリ?! ViewSonic製23.8型液晶ペンディスプレーをレビュー
映像入力対応のType-Cなど、豊富なインターフェース
ID2456のインターフェースは筐体の左右両側面に備わっている。正面向かって右側面に映像入出力ポート、左側面には電源コネクターやUSBポートがまとめられている。
まず右側面には、HDMI 1.4入力、USB Type-C、VGA入力、HDMI 1.4出力、オーディオアウト/インが並ぶ。左側面には、3P電源プラグを挿す電源コネクター、パソコンと接続するUSB 3.0 Type-B、USBハブとして機能するUSB 3.0 Type-A×2基が並ぶ。
USB Type-Cは映像入力に対応しているほか、USB PD(Power Delivery)による最大90Wの給電能力も備えている。接続したノートパソコンへID2456側から電力供給することが可能だ。もちろん、タッチ入力/ペン入力のデータもこのUSB Type-Cを介して行なわれるので、USB Type-C映像出力に対応したパソコンとであればケーブル1本のみで接続が完了する。一番スマートな運用方法と言えるだろう。
USB Type-C映像出力を持たないパソコンとの接続にはHDMI入力やVGA入力を用いる。あらゆる機器に対応するためVGAも備えている点が、ビジネス向けを意識した製品であることを伺わせる。なお映像入力にHDMIやVGAを用いる場合、タッチ入力/ペン入力のためにUSBケーブルの接続も別途必要となるので注意したい。
そしてひとつ興味深いのがHDMI出力の存在。ID2456は入力した映像をHDMI出力にスルー出力できるようになっているのだ。例えばHDMI出力の先にプロジェクターや大型テレビを接続しておけば、ID2456に映っている映像をそのまま大画面にも出力できる。これは授業やプレゼンテーションの場で有用な機能になるだろう。
加えて、ID2456はフルHDのディスプレーながら4K映像の入力/出力に対応している。HDMI出力側に繋げる機器が4Kプロジェクターや4K大画面テレビの場合には、パソコン側を4K解像度に設定することで、解像度を損なわずに大画面表示することも可能だ。
ただあくまでID2456自体の液晶パネルはフルHDなので、4K入力の場合、ID2456側では4K→フルHDに縮小した映像が表示される。また使用機材の関係なのかもしれないが、今回試したところ4Kを利用するとリフレッシュレートが最大30Hzに制限されていたので、常時4Kで使えるという機能ではなさそうだ。あくまでプレゼンの時などに4K大画面プロジェクターを活かすための機能と考えるのが良いだろう。
かなり細かく設定できるOSDに注目!
ディスプレーの設定を行なう「OSD」(オン・スクリーン・ディスプレー)の操作パネルは、画面右下ベゼル部分にタッチ方式のキーとして集約されている。キーに触れると、それぞれのキーがどの役割を持つか画面にポップアップ表示されるので(主にカーソルや決定、戻る)、それぞれのキーの役割を確認しながらOSDのメニューを操作していく。
OSDではあらかじめ設定されたプリセットの切り替えや映像入力の切り替え、コントラスト/輝度の調整、色温度調整、そのほか諸々の設定ができるようになっている。
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