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業界人の《ことば》から 第530回

Web 3に本腰を入れるKDDI、αUのメタバースで行き交うものとは?

2023年03月20日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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今回のひとこと

「リアルの世界とバーチャルの世界の線引きは、もうないのかもしれない。『もうひとつの世界』ではなく、『もう、ひとつの世界』である」

(KDDIの髙橋誠社長)

Web 3時代に向けたKDDIの新サービス

 KDDIが、メタバース・Web 3サービスである「αU」 (アルファユー)を、2023年3月7日からスタートした。

 αUは、メタバースで、エンタテインメント体験や友人との会話を楽しめる「αU metaverse」、360度の自由視点による高精細な音楽ライブを楽しめる「αU live」、デジタルアート作品などの購入ができる「αU market」、リアルとモバイル、バーチャルが連動し、暗号資産も管理できる「αU wallet」、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」で構成。「αU metaverse」、「αU market」、「αU market」は3月7日から提供を開始。「αU live」、「αU place」は2023年夏からサービス提供を開始する。

αU walletは暗号資産の管理もできる

 メタバースやライブ配信、バーチャルショッピングなど、Web 3時代のサービスを包括的に提供。リアルとバーチャルの境界をなくし、音楽ライブやアート鑑賞のほか、友人との会話やショッピングなどの日常体験を、いつ、どこにいても、楽しむことができる。

αU placeはバーチャル店舗でのショッピングが可能だ

アート作品の購入ができるαU market

 中核となるメタバースサービスのαU metaverseでは、バーチャル空間に再現された渋谷や大阪の街を舞台に、アーティストによる音楽ライブや、利用者同士が集まって会話を楽しむことができ、様々なコミュニティとも出会うことができる。

 参加者は、好きなアバターになって音声でコミュニケーションを行うことができ、街中にあるバーや居酒屋、カフェといったコミュニケーションスペースに集まり、コミュニティが誕生することで、新しいエンタメやクリエイティブが生まれる場を創出することになるという。

 KDDIの髙橋誠社長は、「Web 3では、メタバースがキーになる。日本発の新サービスで世界にチャレンジする」と語り、「αUでは、メタバースをコアに、まずは5つのサービスを提供する。さらに、サービスを増やし、Web 3時代の新たな経済基盤を構築しながら、この世界観をグローバルに展開していきたい」と意気込む。

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