AIが不動産を約５秒で査定、「不動産価格AI価格査定」全国版開始

　AIによるビッグデータ解析を強みに、不動産テックサービスの開発と運営、不動産関連事業者への価格推定API提供を行なうエステートテクノロジーズ株式会社は2023年3月1日、これまで1都3県を中心に行なっていた価格推定サービスを、全国エリアに展開。独自のクロール技術で、分析データ量を増やすことに成功したと発表した。

査定結果画面。「仕入れ価格」「リノベ後の再販価格」「利益がいくら出せるか」といった項目を一気通貫して見える化する

　エステートテクノロジーズの価格査定に要する時間は1件あたり5秒ほどで業界最高水準の正確性をもつAI価格査定であるとしている。全国の不動産会社が活用できるようになるとで、不動産業界の人材不足や、生産性の課題解決を図れるという。

　地方の場合、物件数や取引件数も多い一都三県とは異なり、都市部に比べて物件数や取引データが少ないため、価格推定の精度が低下してしまうという。この課題を背景にエステートテクノロジーズの「不動産価格AI価格査定」は、独自のクロール技術（プログラムが自動的にインターネット上のWebページなどを巡回し、情報収集する技術）を活用し、全国の不動産情報の入手先を増やすことで分析データ量を増やした。

「不動産価格AI価格査定」の導入は、SaaS版、API連携版の双方とも対応可能。気軽に導入したい中小企業などの場合は、申し込みから最短1日で利用開始できる「SaaS版」が選べる（初期費用15万円、月額利用料5万円）。すでに取引実績をもつ企業や、グループ内でカスタマイズ利用を希望する企業は取引データをAPI連携することでAIが学習。より個別企業の実態に即した専用システムとして提供もできるという。

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