2月22日まで2万5000円オフ!GeForce MX550を搭載して動画編集から軽いゲームまでこなせるお得なノートPC「mouse K5」の実力をチェック

文●石川ひさよし 編集●ジサトラハッチ

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コスパのコンセプトを守りつつこまかなところで使い勝手のよさを出す

 そのディスプレイも15.6型なので、自宅でのPC作業に適していると言えるだろう。13.3型や14型のモバイルノートPCはモバイルで作業する上では問題なくても自宅で使用する際はやや窮屈に感じることもある。数値で見ると対角1インチ程度だが、実際に使い比べてみると数値以上のゆとりを感じられる。

画面占有率が高い狭額縁ベゼルを採用。自宅の作業では15.6型サイズがちょうどよい

 解像度はフルHD。ホームユースを想定しているのでリフレッシュレートも60Hz固定だ。つまりスタンダードなスペックと言える。パネルの発色はまずまずよく、一般的なPC使用時の視野角なら問題ない。ただ、浅い角度から見るとやや淡くなる印象だ。おそらく駆動方式によるものと思われるが、TNのように色味までは変化しない。

 ディスプレイ上部にはHD解像度(100万画素)のWebカメラも搭載している。オンライン会議、オンライン学習ニーズの高まりで最近はフルHD対応のWebカメラを搭載するものも増えてきているが、それらと比べると映像にやや荒さを感じる。

HD解像度のWebカメラも搭載

 キーボードは10キー付きの日本語配列104キー。キーピッチ19mm、キーストローク1.8mmと、このクラスの筐体では一般的なスペックと言えるだろう。半角/全角やBack Space、最前列のキーを中心に幅を詰めたキーもあるが、文字入力や数値入力のキーについては等ピッチなのがありがたい。

配列も標準的でキーピッチも十分

 タッチパッドもけっこう手前まで使って十分な大きさを確保している。タッチパッドが大きいと細かな操作もしやすい。ほかにもホームユース向けと感じられるのが、独立した電源ボタンと前面右端にある各種インジケータ。最近、電源ボタンをキーボードと同じ列に置くモデルもあるが、キーが1つ電源に置き換わるといったデメリットがある。また、インジケータは電源、充電、ディスクアクセスと、一般的な3つの情報を分かりやすく教えてくれる。

タッチパッドも大きめ

電源はキーボードから独立して搭載

各種インジケータも揃っている

 インターフェースはUSBがUSB 3.1 Type-C×2、USB 3.0 Type-A(常時給電対応)×1、USB 2.0×1と計4ポート。USB Type-Aは2つとも左側面だ。映像出力はHDMI×1、Mini DisplayPort×1の2系統。また、1GbEの有線LANも搭載している。オーディオについてはマイク入力×1、ヘッドホン出力×1。

左側面にはUSB 3.0 Type-A×1、USB 2.0×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1

右側面にはmicroSDカードリーダー、USB 3.1 Type-C×1、1GbE

背面にはUSB 3.1 Type-C×1、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、ACアダプタ用ジャック

 ACアダプタ用ジャックは背面。高性能で消費電力も大きめのCore i7、さらにはディスクリートGPUも搭載するため出力は120Wだ。出力のわりにやや大きいが、主に床置き、足元に置くような運用になると思われるので影響は小さいだろう。

ACアダプタは若干大きめ

Core i7にMX550、メモリも16GBと長く使える内部スペック

 ホームユース、スタンダードノートPCの中ではパフォーマンス重視の本モデル。CPUはCore i7-12650Hを採用している。Pコアは6基、Eコアは4基搭載しており、合わせて16スレッドの同時処理が可能だ。

CPUはIntel Core i7-12650H

 メモリはDDR4-3200を16GB搭載している。SO-DIMMで8GB×2枚の構成。パフォーマンスを引き出せるデュアルチャネルモードで動作する。なお、SO-DIMM形式なのでBTOカスタマイズや購入後の換装により増量することも可能だ。最大32GB×2枚の64GBまで対応している。

 GPUはGeForce MX550。MXシリーズは統合GPUよりも少し上、ゲームはごく軽いものをといった程度で主にはGPUアクセラレーションを利用するアプリケーション、映像のエンコード/デコード機能を利用するようなコンテンツ系の利用に適している。

 GPUの世代としてはTuring。MX550のコアはTU117、つまりGeForce GTX 1650でも用いられているものだが、メモリバス幅が128bitから64bitに削減され、都合、ROPsも半分、そしてメモリ搭載量も半分といったスペックだ。

 デスクトップ版GeForce GTX 1650をモバイル向けにアレンジした格好で、TDPも引き下げられているはずだがクロックも抑えられている。MXシリーズを採用するノートPCは比較的めずらしいので、後のベンチマークにも注目いただきたい。

GPUはNVIDIA GeForce MX550と、CPUに統合されたIntel UHD Graphics

 ストレージはNVMe SSDで容量は512GB。スタンダードノートPCの標準構成なので特別速いSSDを採用しているわけではないが、PCI Express 3.0接続の世代なので通常の使用に不足はない。

 また、エクスプローラを開いた時などもラグなく表示される。ベンチマークではより速いはずのSSDでもラグが生じるモデルもあるのでこのあたりはうれしいスペックだ。M.2 SSDについてはBTOカスタマイズでPCI Express 4.0 x4接続のモデルも選択でき、1TB、2TBといった大容量も選べる。さらに2nd SSD(M.2)も搭載できる。

評価機にはMicron製512GBのNVMe SSDが搭載されていた

コストパフォーマンス向けのSSDのようで、シーケンシャルリードで2.2GB/s、同ライトで1GB/sといった転送速度