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2月22日まで2万5000円オフ!GeForce MX550を搭載して動画編集から軽いゲームまでこなせるお得なノートPC「mouse K5」の実力をチェック

文●石川ひさよし 編集●ジサトラハッチ

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ホームユースを快適に。軽いゲームなら中~高程度の画質で楽しめる

 それでは「mouse K5」をベンチマークにかけパフォーマンスを調査してみたい。ここまで紹介してきたように、今回お借りした機体は標準構成だ。

 CINEBENCH R23では、マルチスレッドが12724、シングルスレッドが1792といった結果。トータルスレッド数からすればマルチスレッドのスコアは妥当なところ。シングルスレッドも45W枠のCPUとして考えれば十分ブーストも効いたスコアと言えるだろう。

 PCMark 10 ExtendedはOverallが6000ポイント台。Gamingシナリオが4753ポイントと、ディスクリートGPUを搭載しているものの性能は過激ではなくマイルド。ここがGPUを利用するテストのスコアにも影響しているようだ。一方、CPUは十分に高性能なので、ProductivityシナリオのSpreadsheetsやGamingシナリオのPhysicsのように高スコアも見られる。

 PCMark 10のGamingシナリオのスコアのとおり、本製品は本格的なゲーミング用途を想定しておらず、3DMarkと軽めのゲームベンチマーク中心に行なった。ただし、ディスクリートGPUを搭載するモデルなので、ここは統合GPU(Intel UHD Graphics)とディスクリートGPU(NVIDIA GeForce MX550)個別に計測してみよう。GPUの固定はNVIDIA Control Panelから行なっている。

 3DMarkに関してはGeForce MX550のVRAMが2GBなので、実行できる中でもっとも高負荷のテストがFire Strikeになる。スコアを見るかぎりやはち軽量タイトル中心の楽しみ方になるだろう。そして統合GPUとディスクリートGPUで差がほとんど出なかった。

 続いてWorld of TanksのベンチマークソフトenCore RT。かなり軽量とあって3つのプリセットではどれも「素晴らしい結果」という評価で十分に楽しめることを示している。このテストも統合GPU、ディスクリートGPUのスコアはほぼ同じだ。

 ここまでの流れと異なる結果だったのがドラゴンクエストX ベンチマークソフト。ディスクリートGPUはほぼ天井に近いスコアが出ているのに対し、統合GPUはその半分程度のスコアだった。

 これとも異なる傾向だったのがTom Clancy's Rainbow Six Siegeだ。数fpsの差だが、今度は統合GPUのほうが高フレームレートという結果。このように、スコアがほぼ同じこともあれば、ディスクリートGPUのほうが快適ということもあり、その逆で統合GPUのほうが快適ということもある。こだわる方は、使用するGPUをマニュアル選択してみるとよいだろう。

 また、2GBのVRAMという点で注意がある。下のスクリーンショットは高画質設定時と超高画質設定時のものだが、高画質設定時のVRAM負荷が99%に達しており、当然、一つ上の超高画質設定では148%となってVRAMをあふれてしまう。

 超高画質設定での最低fpsが50fpsと低いのはこのためだ。60fpsを下回るため映像も若干カクつくので、平均fpsが十分に60fpsを超えていても快適さではやや物足りなく感じるだろう。

Tom Clancy's Rainbow Six Siegeにおける高画質設定時(左)と超高画質設定時(右)のリザルト画面

 未だに子供から大人まで根強い人気のマインクラフトでも動作をチェック。インストール直後のバニラ状態でどのくらいのフレームレートが出るのか試してみた。試したのはJAVA版でバージョン1.9.3。解像度は1920×1080ドット、フルスクリーンとして画質は最高設定と描画優先とした。

 結果はグラフのとおり、ディスクリートGPU使用時のフレームレートがよい。NVIDIA Control PanelデフォルトのGPU自動選択でもディスクリートGPUが選択されるのでそれに任せておけばよいだろう。

 快適さで言えば60fpsという目安に対して2倍近い余裕をもった描画優先がオススメだ。ただしシェーダーや影MODを導入すると重くなるので要注意だ。ゲームを進めていく中で、レッドストーン回路などを使うようになると思われるが、その場合はGPU負荷というよりはCPU負荷がメイン。

 本製品はCPUが比較的高性能なので、そこの不安は小さいだろう。まとめると、グラフィックスを含めてマインクラフトをやり込む方には物足りないスペックかもしれないが、たとえばお子さん向けにマインクラフトを教育の一つとして検討している方なら十分なスペックと言える。

ゲーミングほど高くはなく、スタンダードにプラスαのパフォーマンスを求める方に

 「mouse K5」はサイズ感、そしてインターフェースを見てもホームユースにちょうどよい。性能に関してはCPU性能がCore i7とあって余裕があり、ホームユースの中でもより高いパフォーマンスを求める方向けであるというのは正しい。

 GPUではGeForce MX550を搭載するめずらしい製品ということでベンチマークをやや多めに計測してみたが、スコアのとおり統合GPUとほぼ同じくらいのパフォーマンスのようだ。ゲーミング向けではないが、軽めのゲーム、軽めの設定なら楽しめる。

 もちろん、GeForce MX550を追加、CPUもCore i7を搭載しているため、素の統合GPU採用スタンダードノートPCよりはやや高価だが、それでも一般の方がスタンダードノートPCの予算規模として想定する10万円台半ばには収まっているので、ゲーミングノートPCほど高くなりすぎずに、少し上のパフォーマンスを求める方に検討してほしいモデルと言えるだろう。

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