途上国の貧困問題解決に挑む高校生のビジネスプランがグランプリ!
第10回「高校生ビジネスプラン・グランリプリ」最終審査会&表彰式レポート
特別講演「一緒に日本の未来を創ろう」
株式会社タイミー 代表取締役社長 小川 嶺 氏
10組のプレゼンテーションが終了し、続いて、ゲストによる特別講演と意見交換会が行われた。
講演者として登壇したのは、株式会社タイミー代表取締役社長の小川嶺氏だ。第3回高校生ビジネスプラン・グランプリのセミファイナリストでもある小川氏は、「一緒に日本の未来を創ろう」というテーマで、自身の経験やタイミーのミッション、企業への思い、後輩たちへのメッセージなどを語った。
小川氏は最初の自己紹介で、「当時、セミファイナリストとなった時は、めちゃくちゃ悔しかった」と振り返り、「いつか、自分もこの場に立つんだ」と思って活動してきたことを明かした。
現在のタイミーを設立するまでには100以上のアイデアを思いついたという小川氏。「うまくいかなかったことも、たくさんの失敗もあったけれど、これまでやってきたことはすべて今に繋がっている」と話す。
さらに、「人生は一度きり。全力でやった先に失敗はない。あるのは成功か、成功に繋がるタネ。世の中のためにアイデアを考え出していく『企業家魂』を持ってほしい」と、聞き入る学生たちに向けて熱いメッセージを贈った。
そして、小川氏は「勇気を出して一歩を踏み出して、どんどん挑戦してほしい。起業家魂を持って、これからも日本のため世界のために活動してくれるとうれしい。世界が憧れる日本を皆さんと一緒につくっていきたい」と話し、講演を締めくくった。
講演後には、小川氏に質問したいと挙手した5人の高校生たちもステージに上がり、小川氏との意見交換会が行われた。
学生たちからは、小川氏が講演で紹介したタイミーの事業についての質問や、アイデアの思いつき方、勉強とスタートアップとの両立といった高校生らしい質問も、小川氏に投げかけられた。
小川氏は、「本当にやりたいものに向き合う環境をつくることはすごく大事」と回答。また、「アイデアを出すポイントのひとつが、『他責にすること』。例えば、『二度寝したのは自分のせいじゃない。じゃあ、どう解決するか?』といったところから、意外とアイデアが出てくる。そのアイデアをどう広げていくか、深掘りしていくかがポイントになる」と、ヒントを伝えた。
そして「アイデアを思いついたときに、まず『小さく』でいいからやってみること。机上で考えるだけでなく、動いてみて気づくことの方が絶対に多い。それをどんどん繰り返していくことが大事」など、自身の経験も踏まえつつ、高校生たちの考えも聞きながら、たくさんのアドバイスを送った。