途上国の貧困問題解決に挑む高校生のビジネスプランがグランプリ!
第10回「高校生ビジネスプラン・グランリプリ」最終審査会&表彰式レポート
2023年1月8日、株式会社日本政策金融公庫が主催する第10回「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の最終審査会と表彰式が、東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホールで開催された。
2013年から始まったこのグランプリは、全国の高校生・高専生が、社会や生活における課題をテーマとし、それらを解決するビジネスプランを競い合うもので、今回は過去最多となる455校 、4996件もの応募が寄せられた。その中から選ばれたファイナリスト10組が一堂に会して最終プレゼンテーションを行い、グランプリをはじめ各賞を決定する。
岸田首相から応援メッセージ
今年で10回目となる「高校生ビジネスプラン・グランプリ」では、これまでに多くの高校生・高専生が参加し、その数はのべ8万人になる。冒頭では、昨年度に引き続き岸田文雄首相がビデオメッセージで登場し、ファイナリストたちへ応援の言葉を語った。
岸田首相は「世の中の仕組みを大きく変えたり、身近な課題を誰も気づかなかった方法で解決したりするイノベーションは、みなさんのような次世代を担う若者のエネルギーと柔軟な発想から生まれる」と、若い世代への期待を語った。
さらに、「政府としては、1兆円のスタートアップ育成に向けた予算措置や、5か年計画策定などの政策を総動員し、スタートアップの育成を支援していく」と、グランプリに挑む高校生たちにメッセージを伝えた。
続いて、株式会社日本政策金融公庫 代表取締役総裁の⽥中⼀穂氏が登壇し、開会のあいさつを行った。第10回となる今回は、地域資源、教育、医療、介護といった身近な話題から、食料やエネルギー問題、気候変動、宇宙開発まで多岐にわたる内容の応募があったという。
また、田中氏は今回の特別講演を行うのはこのグランプリの卒業生であることを伝え、「先輩起業家から後輩に向けてエールが贈られる、そうした最高の景色を皆さんと一緒に見たい」と話した。さらに、「岸田首相のメッセージにもあったように、若い世代の皆さんに国をあげて大きな期待を抱いている。自信を持って堂々と発表していただきたい。結果も大事だが、それ以上に、試行錯誤した検討のプロセスや大舞台での発表という経験自体が、必ずや将来に役立つものになる」と語り、エールを送った。
そして、司会から本グランプリの審査員が紹介された。今年度の審査員を務めたのは次の8名だ。
・武蔵大学学長 髙橋 徳行氏(審査員長)
・経済産業省 経済産業政策局 新規事業創造推進室長 石井 芳明氏 (※当日は欠席)
・NPO法人 ETIC. 創業者 宮城 治男氏
・Selfwing Vietnam Co.,Ltd CEO 学術博士(起業家教育) 平井 由紀子氏
・株式会社ベアーズ 取締役副社長 髙橋 ゆき氏
・株式会社和える 代表取締役 矢島 里佳氏
・デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 代表取締役社長 斎藤 祐馬氏 (※当日は欠席)
・株式会社日本政策金融公庫 常務取締役 渡邉 正博氏