CPUはi7-13700F、メモリーは32GBで実況や動画編集もバッチリ!
RTX 4070 TiでPCゲーマーの最新王道構成! コスパも高い注目のFRONTIER PC
前世代より大幅にパワーアップしたアッパーミドルレンジ性能を実感できるベンチマーク結果
FRGAG-H670/WS202/NTKが搭載するCPUはCore i7-13700F。インテル第13世代Coreプロセッサーのメインストリーム向け無印モデルで、一足早く登場していたオーバークロック対応の「Core i7-13700KF」から最大ブースト時動作クロックを少し落とし、倍率ロックをかけたモデルだ。モデル名末尾の“F”は内蔵GPU非搭載を意味し、別途外付けGPUが必須なことを意味している。
Core i7-13700Fは性能重視のPコアが8基、効率重視のEコアが8基搭載された計16コア/24スレッドのハイブリッドアーキテクチャCPU。コア数的には第12世代のハイエンドCPU「Core i9-12900」に匹敵する数を搭載するようになった。最大ブースト時動作クロックは5.2GHzに達する。
第12世代の同クラスモデルにあたる「Core i7-12700F」と比較すると、最大ブースト時動作クロックが4.9GHzから5.2GHzとアップし、Pコア1基あたりのL2キャッシュも1.25MBから2MBへと増量。Pコアのシングルスレッド性能が確実に向上している。これはゲームプレイにも有効な性能アップだ。Eコア数も4基から8基へと増えているので、突発的な裏タスク処理への対応力向上も期待できる。
システムメモリーは32GB(DDR4-3200 16GB×2)を標準搭載する。一般的なゲームプレイはもちろんのこと、ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブ用途にも十分対応できる容量といえるだろう。メモリースロットもあと2本分空いているので、後のメモリ増設も可能だ。
ゲーミングパソコンの性能を大きく左右するGPUには、NVIDIA RTX 40シリーズのアッパーミドルレンジモデルとなるRTX 4070 Tiを搭載する。RTX 4070 TiのビデオメモリーはGDDR6X 12GBで、同じく12GBのビデオメモリーを持つ前世代RTX 30シリーズのハイエンドモデル「GeForce RTX 3080 Ti」を超える基本性能を備えつつ、新機能のDLSS 3でさらにプラスアルファの性能向上が見込めるGPUだ。
多くのゲームにおいて最高画質設定の快適なゲームプレイを期待できるが、実際にはどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみなところだ。
以上のようなスペックを持つFRGAG-H670/WS202/NTKだが、まずは定番ベンチマークの結果から基本性能を見ていくことにしよう。
まずは、3DCGのレンダリング性能からCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する定番ベンチマーク、「CINEBENCH R23」から。
結果はマルチスコアーが19272pts、シングルスコアーが2046pts。シングルスコアーの2000pts超えはさすが第13世代Coreプロセッサーともいえる高スコアーが記録された。一方のマルチスコアーについても、FRGAG-H670/WS202/NTKのCPU電力設定は定格運用PBP 65Wであるにも関わらず高いスコアーを記録している。第12世代のCore i7-12700を同じPBP 65Wで動かした場合、マルチスコアーは約15000ptsだったので、増えたEコアが存分に貢献していることが伺える。
また定格運用のためCPU冷却には余裕があり、大型のサイドフロー型CPUクーラーの力も手伝って、PBP動作移行後のベンチマーク中CPU温度はわずか約42度(室温約13度)に抑えられていた。
次のベンチマークは、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.1.2574)。
総合スコアーは9386で、その内訳はアプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11856。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が11389。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が16615という結果になった。
Essentials、Productivity、DCC、3つの項目が全てスコアー10000の大台を超えているのは素晴らしいといえる。あらゆる作業を快適にこなせるゲーミングパソコンであることに間違いはなさそうだ。とくにGPU性能が大きく影響するDCCは16000オーバーと、とても高いスコアーを残している。
続いて、RTX 4070 Tiのグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.25.8056)の計測結果がこちら。
DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)のFire Strikeが41289、4K(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが13605というスコアーに。DirectX 12のテストを行なう「Time Spy」では、WQHD(2560×1440ドット)のTime Spyが20949、4KのTime Spy Extremeが10107という結果になった。
Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」のスコアーは13992。DirectX 12 Ultimateに特化した性能テスト「Speed Way」のスコアーは5413。
比較例として、CPUに「Core i7-12700KF」、GPUに「GeForce RTX 3070 Ti」という、まるっと一世代前のアッパーミドル構成パソコンのTime Spyスコアーを引き合いにしてみると、Time Spyが約14600、Time Spy Extremeが約7200というものだった。概ね前世代のアッパーミドル構成から4割強のパワーアップを果たしていることが見て取れる。
FRGAG-H670/WS202/NTKの基本性能を測る定番ベンチマークの締め括りは、ストレージの転送速度を計測する「Crysrtal Disk Mark 8.0.4」。事前に「CrystalDiskInfo 8.12.7」にて内蔵ストレージのモデルを確認したところ、試用機には「Intel SSD 670pシリーズ 1TB」が搭載されていた。PCI Express Gen3接続で、3D QLC NANDを採用する1TBのM.2 NVMe SSDだ。
テスト結果はシーケンシャルリードが3401MB/s、シーケンシャルライトが2046MB/s。PCI Express Gen3接続のM.2 NVMe SSDの中では比較的高速なモデルといえるだろう。1TBという容量もゲーミングパソコンとしては必要十分で、AAA級タイトルを数本インストールするくらいであればまったく問題ない。
もしSSD容量に不足を感じてきたとしても、M.2ソケットがあと2基分、2.5インチSSD用のベイも2基分空いているので、後からストレージ拡張も容易だ。
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