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RTX 4070 TiでPCゲーマーの最新王道構成! コスパも高い注目のFRONTIER PC
ハイエンドビデオカードにも対応するミドルタワーケースには工夫が盛りだくさん
FRONTIERが販売するゲーミングパソコンのGAシリーズは、2022年後期にPCケースを刷新しており、冷却性と拡張性の高さがウリの新たなミドルタワーケースが特徴となっている。
冷却性に関しては
・効率的な排気&吸気
・240mm水冷CPUクーラーや大型空冷CPUクーラー対応
拡張性に関しては
・大型ビデオカード対応(VGAアームホルダー標準搭載)
・光学ドライブ搭載可能
・大型電源搭載可能
といった部分がポイントになっているようだ。これらのポイントにも触れつつ、まずはPCケースまわりをチェックしていこう。なおGAシリーズは白色と黒色の2色のカラーリングで展開されているが、今回は白色のモデルをお借りしている。
はじめにFRGAG-H670/WS202/NTKのフロントパネルを確認。フロントパネルはソリッドかつシンプルで、光学式ドライブを搭載するスリットがよく目立つデザインになっている。昨今は光学式ドライブ用のベイを搭載しないPCケースが主流だが、GAシリーズでは搭載する光学式ドライブをスリムタイプに限定することで、スペースを節約しながらも、ドライブの搭載を可能にしている。
フロントI/OまわりはPCケース天板前方部分に集約されており、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、4極ミニプラグヘッドセット接続端子、電源ボタン、ストレージアクセスランプ、リセットボタンが並ぶ。なお、フロントパネルと天板の境目付近のスリットには赤色LEDが組み込まれており、起動中は赤いラインが光り続ける。
そのほか、天板の大部分にはエアフローのためのパンチング孔が設けられており、メッシュのダストフィルターが被せられている。ダストフィルターはマグネット取り付け式でメンテナンスは容易だ。
次に、PCケース背面側に回ると、大きな違和感に直面することになる。そう、FRGAG-H670/WS202/NTKはマザーボードの上下を反転して取り付けるタイプのPCケースで、背面側の端子レイアウトも上下反転しているのだ。
このPCケース背面側インターフェース端子をまとめると、マザーボード側のI/OパネルにPS/2×1、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、HD Audioコネクター、有線LAN端子を搭載。GPU側の出力端子はオーソドックスにHDMI×1、Displayport×3を搭載している。
なぜこのようにマザーボードを上下反転させているのか、PCケース内部を覗くとその理由が見えてくる。
昨今のゲーミングパソコンにおいて一番の熱源はGPUといわれており、GPUクーラーの大型化も年々進んで排熱量もどんどん増えてきた。こんなアツアツのビデオカードをPCケース下部に置いておくのは、色々と不都合になってきたというのが、マザーボード上下反転の大きな理由の1つだろう。
以前より、大きな熱源であるビデオカードがPCケース下部付近にあると、ビデオカードの排熱をCPUクーラーが吸い込んでしまうことになり、とくに空冷CPUクーラーとの組み合わせにおいてはあまりよくないのではないかとの指摘はあった。
そこでFRGAG-H670/WS202/NTKは、マザーボードを上下反転することで、ビデオカード、CPU、電源ユニットのエアフローをそれぞれ独立させることに成功している。
ビデオカードは天板のパンチング孔からエアーを取り込み、サイドパネルに空いたパンチング孔へ排熱する格好となっている。CPUはPCケース前面の2基のケースファンからエアーを取り込み、CPUクーラーを通過したエアーを背面側のケースファンで排熱するという一直線の流れが出来上がっている。
そして電源ユニットは底面のパンチング孔から吸気し背面へ排熱する。PCケース底面には着脱可能なダストフィルターが備わっており手入れもしやすくなっている。
このように各パーツのエアフローを独立させることで、高い冷却性能を実現しているのだ。
なお、PCケースのサイズはおよそ幅210×奥行465×高さ457mmと、コンパクトなミドルタワーケースのつくりだが、大型のビデオカードとCPUクーラーを搭載してもしっかりとクリアランスが確保されているので、窮屈な印象は受けない。
設置スペース的にはもっと巨大なハイエンドビデオカードにも対応できるPCケースだ。また電源ユニットの設置場所も大きめのクリアランスが設けられており、奥行きの長い大出力電源ユニットも搭載可能としている。なおFRGAG-H670/WS202/NTKの電源ユニットには80PLUS GOLDの850W電源が備え付けられていた。
最後に内蔵ストレージの増設場所にも触れておこう、天板付近の隙間部分にスリム光学式ドライブ向けベイが1基、前方下側のマザーボードベースに2.5インチSSDベイ×2基、PCケース底面に3.5インチHDDベイ×1基が備わっている。M.2 NVMe SSDも複数搭載できることを考えると、十分な拡張性といえるだろう。
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