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創業記念メニュー「日高ちゃんぽん」が3月1日発売

ハイデイ日高50周年!日高屋の会長が語った波乱の創業初期「どこに行ってもつとまらなかったからラーメンをやった」

2023年02月01日 18時10分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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中央左から、代表取締役社長 青野敬成氏、ハイデイ日高 代表取締役会長 神田正氏

 「日高屋」を展開するハイデイ日高は、2023年2月に創業50周年を迎えるにあたって、50周年記念特別メニューをこの春より期間限定で発売します。

 1月31日都内で行われた発表会では、ハイデイ日高の創業者である神田正会長が創業の歩みを語ってくれました。

ハイデイ日高の創業初期とは

日高屋は来年20周年を迎えます

 日高屋というと関東圏にお住いの方ならご存じの日常づかいできる中華料理・ラーメンチェーン。その歴史は1973年にさいたま市大宮区宮町に中華料理「来々軒」を出店したことから始まります(日高屋1号店を出店するのは2002年)。その道のりは平坦ではなかったそうです。以下、神田会長の話をもとにしたチェーンが始まるまでの歴史です。

・ホンダを辞めて転々とした末に「来々軒」を出店

 まず、来々軒を出店するまでにも紆余曲折ありました。神田会長は、若き日にホンダで勤めており、本人いわく「毎日ドリルでネジを付けてってのが嫌になっちゃって」退社し、やることがなくなり「大宮でパチンコしてたら、友達がそんなことしてたらしょうがないからラーメンやらないか」と持ち掛けてくれたことから、浦和で初めてラーメン店での仕事を経験し、いつかは自分でやってみたいと手ごたえを感じたそうです。このお店は8ヵ月程度でやめて、そのあと屋台で働いたり、そこに来ていたお客さんに誘われて岩槻のラーメン屋を手伝ったりと転々。

創業当時の様子:右が神田会長

 結局、働いていたラーメン店が閉店してしまい、またも職を失ったタイミングで、家主さんからお店をやらないかと持ち掛けられる好機が訪れました。開業資金の100万円も貸してもらえて、それで開いたのが大宮区宮町の来々軒。来々軒は、近くに市役所があったので、そこにメニューを配って御用聞きのように出前をするなどして成功(弟さんが出前を手伝ってくれたそうです)。商売がのって、スナックの経営に手を広げたところこれが失敗(妹さんがスナックの手伝いをしてくれたそうです)。

・大宮の北銀座で家賃1万円以下の物件で成功
 当時では珍しい多店舗展開

「ラーメンの神様に怒られちゃいますけど、ラーメンをどうしてもやりたくてやったわけではないんですよ、どこにいっても務まらなかったからラーメンをやったんです」と神田会長

 宮町から撤退し、借金など返済したところ、手元に残ったのが30万円くらい。そのお金で気が大きくなって大宮の北銀座のほうに一杯飲みに行ったところ「貸店舗」と書かれたテナントを見つけて、これを借りてラーメン店を出すことに。なんと家賃1万円以下の物件で、間口が2間半、奥が3間ほど(1間=約1.8m)の屋台のような感覚のお店だったそうですが、周囲の人口が多かったことが幸いして繁盛。

 ひとりでは手が足りず弟さんも呼んで(弟さんは、家族から兄はろくなもんでもないから行かないほうがいいと言われたそうですが、来てくれました)、妹さんの夫でもあるハイデイ日高の前社長の高橋均氏も呼んで、3人で協力してお店を運営することになりました。やがて、ひとり1軒ずつ、南銀座、蕨にと出店して、3店舗になったのがチェーン展開の始まり。

「当時、大工さんとかラーメン屋さんっていうのは、3年とか5年とか仕事覚えて、独立するのが社会常識だったんです。だから3店舗に分かれた時に、それぞれ独立するってなったんですよね。だけど私は、世の中変わっているし、ひとりずつラーメン売るのも人生だけど、でもどうだろう、3人で分かれないでやったら10店舗くらいできるかもよっていったのがこの会社の始まりでしたね。あの時、2人が独立したら今はないですね。(きっと)わたしは今もひとりでラーメンをやってます」と神田会長。

発表会の資料として配られた「日高屋にまつわる50のこと」。あなたはいくつ知っている?

創業記念メニュー「日高ちゃんぽん」

 神田会長は「これからが本当の経営」と意気込み、社員の幸せと地域の人への貢献、また、株主の期待に応えたいという3つに向かって前進して行きたいと語り締めくくりました

 そんな歴史を持つハイデイ日高の「日高屋」では、創業50周年記念メニューとして、「日高ちゃんぽん」(690円)を3月1日から発売。

3月1日発売です

 日高屋では初のちゃんぽん。とんこつベースのスープに魚介系の旨味がしっかり出たスープが特徴。麺はオリジナルの喜多方風の太麺を使用。具材は、豚肉、キャベツ、白菜、玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、エビ、イカ、あさり、かまぼこを使用しており、具だくさんです。中華鍋でサッと炒めた野菜の食感も楽しめる内容です。

オプションの辛味噌(別料金)と一緒に試食してきました ※辛味噌は2月1日時点で50円

 創業記念メニューに“ちゃんぽん”を打ち出すのには理由があります。ハイデイ日高の歴史の始まりであり、中華鍋を使用したメニューが多い「来来軒」と、その後展開を広げたラーメン中心の業態「ラーメン館」。その間をとった業態=ちゃんぽんして(混ざり合わさって)誕生したのが、現在の主力業態である日高屋というのが1つ。

 もう1つは、老若男女様々な方に利用してもらっている、また、食事をする人とお酒を楽しむ人が一緒にご来店できる店、つまり“日高でちゃんぽん”というところから。

海鮮や野菜がゴロゴロ!見た目にも華やかです

つけ麺の麺のような、プリッとした弾力の甘みがある太麺

 まろやかで優しい味わいのスープが寒い日にも身体の中から温かくしてくれます。キャベツなどお野菜たっぷりで、たくさん噛むのでお腹にもたまります。野菜不足を気にしている人にとっても惹かれる内容ではないでしょうか! オプションの辛味噌は辛いもの好きな人は必須です。

3月1日から冷凍餃子がお買い得

こちらも3月1日~

 新メニューの他に、同日よりテイクアウト「冷凍生餃子5人前 標準30個入」を通常価格700円のところ、創業50周年にちなみ50円引きの650円にて販売する期間限定のキャンペーンを開催。

 ハイデイ日高の歴史に思いを馳せて……。お近くの日高屋があったらぜひチェックしてみてください。なお、創業月は2月ですが、創業記念メニュー、キャンペーンの開始は3月1日からですのでご注意。

※記事中の価格は税込み。

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