初代と違って、1台でも十分にステレオ感がある
また、初代は単体ではステレオ感が少なかったので、2台買ってステレオペアにするのがお勧めだったが、第2世代は単体でもそれなりにステレオ感がある。これなら、必ずしも2台買わなければならないという感じでもない。
もちろん、2台並べてステレオペアとして設定すると、さらに迫力と広がりのある音が楽しめる。目をつぶるとボーカルが目の前に迫ってきて、背後にベースやドラムがあることが感じられる。ステレオペアで聞いて特徴的なのは、ボーカルやギターなどの中高音がクリアでツヤ感があること。他の音より際立って目の前にある感じがする。これなら、日常的に音楽を聞くのにも、Apple TVと接続して映画を楽しむ時用のスピーカーとして使うにも最高だ。
先ほども述べたが、初代と違って、1台でも十分に使い物になる。しかし、ステレオ感、空間オーディオ感を重視するなら、2台買って空間オーディオを構成したい。ライバルとなるウーファー別体式のオーディオ性能重視のスマートスピーカーと較べても、8万9600円の価値は十分にあると思う。
スマート家電のハブにもなる
また、筆者の家にはそれほどスマート家電があるわけではないから活用はできないが、スマート家電の音声コントローラーとしての機能も充実してきている。「Hey Siri」と声をかけエアコンをつけたり、照明を点灯することもできる。
新たに温度計と湿度計が装備されたのも(HomePod miniにもセンサーが搭載されており、HomePod 16.3ソフトウェアアップデートで利用できるようになった)スマート家電のハブとして活用するためだ。これで、「気温が25度以上になったらブラインドを閉める……」というような設定も可能になる。
飛躍的に音質の向上したHomePodは、すべてのiPhone、iPad、Macをお持ちにの方にお勧めできるスマートスピーカーになった。