海上輸送の船陸間情報共有プラットフォーム「AGREE」運用開始
株式会社グリッドと旭タンカー株式会社は2023年1月17日、海上輸送における船舶と船主・オペレーター、荷主などとの船陸間の情報共有プラットフォーム「AGREE」を開発し、2022年11月から運用を開始したと発表した。
国内約100隻の石油製品の海上輸送を担っている旭タンカーでは、従来、船舶で発生する動静連絡や異常気象対応記録、船の残油報告といった航海関連情報を荷主や船舶、船主と共有するのに、FAXやメールを主に使っており、デジタルによる効率化が課題となっていた。
グリッドと旭タンカーでは、こうした課題を解決し海上輸送のDXを推進するために、船陸間の情報共有プラットフォーム「AGREE」を開発した。船舶側では、船に設置したタブレット端末にアプリケーションをダウンロードして利用する。アプリケーション上での操作により、航海に関連するさまざまな情報を手軽に入力できる。オペレーターや船主側では、船舶側が入力した情報をPC上の管理画面から確認することができる。また、⼀部のデータはオペレーターの基幹システムと連携することにより、業務効率化も期待できるとしている。
さらに、荷主側システムとのデータ連携を見据えているという。今後、両社は「AGREE」を進化させながら、海運関連企業への普及と拡大を図り、海運業界のDX推進に取り組んでいくとしている。