WEB会議をよりスタイリッシュに! MAXHUBブランドが大きな支持を得た理由 第1回
ナイスモバイル社・高学軍社長インタビュー
コロナ禍で逆境のオフィスを救ったMAXHUBブランドの大逆転劇
2023年01月24日 11時00分更新
「一度触ったら手放せない」
MAXHUBブランド製品はいかにブレイクしたのか?
長きにわたるコロナ禍の影響によってビジネスパーソンの働き方は大きく変容した。特に変化が大きいのは会議の在り方だ。オフィスがロックダウンされた時期においては、従業員が自宅から個々のデバイスを使ってWEB会議にリモート参加するスタイルが主流となった。
その後徐々に規制が緩やかになってからはアクリルボードを設置した少人数の対面会議スタイルへと回帰しつつあるものの、出張を伴う遠距離拠点との会議は、未だオンラインが中心だ。
そんななか注目を集めているのが、WEB会議関連ソリューションを展開するナイスモバイル株式会社(以下、ナイスモバイル)が販売する「MAXHUB」ブランドの製品群。
同社は、WEB会議に必要な機能をソフトウェア込みで盛り込んだ万能型電子黒板「オールインワンミーティングボード」や、WEBカメラとスピーカー、マイクを内蔵したWEB会議向けサウンドバー「Sound bar」シリーズに代表されるMAXHUBブランドを展開。自宅用がもてはやされがちなコロナ禍にあって、オフィス向けWEB会議ソリューションで大きく躍進を遂げている。
そこで今回は、ナイスモバイル創業者・代表取締役社長の高学軍氏に、創業のきっかけからMAXHUBブランド製品を取り扱うようになった経緯、コロナ禍における逆境から逆転できた意外な理由まで幅広くお話をうかがった。
なおこのインタビューは同社東京支店にお邪魔し、MAXHUBのオールインワンミーティングボードを使いながら長野本社滞在中の高社長とWEB会議形式で実施したものである。
名は体をあら……わさず!?
モバイル製品を手がけていないナイスモバイル社の創業秘話
── ナイスモバイルは2016年6月創業と聞きました。まずは誕生の経緯から教えてください。ちょうど政府が働き方改革を提唱し始めた時期ですね。
高社長 私は1999年からソニーデジタルプロダクツでエンジニアとして働いていました。修理依頼のあったVAIO製品のメイン基板を修理する業務で、当時は社内一の修理の腕前を誇っていたと自負しています(笑)
2014年にコンピューター事業部がVAIO株式会社として独立します。私は引き続き同社に勤務し、2015年に発売されたスマートフォン「VAIO Phone」の開発や販売企画に関わりました。
その後、2016年に同社から独立する形で起業することになります。VAIO社でスマートフォンに関わっていたことから、起業後もモバイルデバイス製品の開発や販売を手がけることや、モバイル端末の代理店業なども想定して、社名を「ナイスモバイル」と定めました。
── 現在の主力製品にはあまりモバイル製品の雰囲気はないので不思議に思っていましたが、社名の由来はそこにあったのですね。
高社長 そうなんです。今となっては、逆にインパクトある社名として認知していただけているようですよ(笑) 起業後はいくつかの事業を立ち上げたのですが、なかでもタッチセンサーを搭載した大型ディスプレーの販売代理店事業に大きな可能性を感じました。
2017年頃のビジネスシーンでは、会議室に設置してプレゼンやディスカッションに活用する、タッチ操作が可能な大型ディスプレー、いわゆる「電子黒板」の需要が大きくなっていたのです。
そこで他社と一緒に電子黒板事業を検討しましたが、先方の事情でやむを得ず中止に。最終的に、より機能性の高い製品を導入し、自社での事業に注力する方針にしました。
その際に、代理店契約を結んだのが中国・CVTE社です。2018年11月から正式に同社「MAXHUB」ブランドのタッチパネル搭載オールインワンミーティングボードの国内販売を手がけることとなりました。
── 販売開始から順調だったのですか?
高社長 当初は、販売ルートの開拓に苦労しながらのスタートでした。しかもほどなく、新型コロナウイルスの感染拡大が始まったのです。
―― 感染拡大が始まった2020年春と言えば、企業が慌ててオフィス勤務を中止して在宅勤務に切り替える動きを見せ、ノートパソコンが入手困難になったりした時期ですね。社内利用を念頭に置いた一般的な電子黒板の販売には不向きな情勢です……。
高社長 確かに、突然のコロナ禍によって、その後の展開に大きな不安を抱えることとなりました。2020年3月、4月とコロナ禍の状況は深刻化し、売り上げが上向くことはありませんでした。東京支店も勤務中止し、支店の社員は在宅勤務となりました。
当時、毎日夕方に営業の報告会を実施していたのですが、契約が1台もないという日があるほどでした。
正直、『これは会社を畳まねばならないかも……』と悩んだほどでしたが、意外な場所からビジネスチャンスが広がったのです。
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