RTX 40シリーズの新機能「DLSS 3.0」のフレーム生成もスゴイ!

人気FPSからFlight Simulatorまで、高解像度・高リフレッシュレートでも快適な最強BTOPCとは?

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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赤の差し色部分にインターフェースを集約

 さっそくG-Tune XP-Zのパフォーマンスを検証したいところだが、はやる気持ちを抑え、まず外観からしっかりとチェックしていこう。G-Tuneのフラッグシップ機となるG-Tune XPには、同ブランドの中でもっとも大きなPCケースが採用されている。

 赤い差し色が特徴的なフロントパネルには、熱処理で耐圧強度を高めたダーククロム強化ガラスが用いられており、その質感の高さには、重厚感と高級感を感じる。

 電源ボタンやフロントI/O関係、スロットイン方式のドライブベイは、フロントパネル右側の赤い差し色部分に集約。しっかりとヘアライン加工が施されたアルミパネルで、洗練された雰囲気をより一層向上させている。

フロントI/O関係は、上から電源ボタン、ステータスLED、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB 2.0 Type-A×2が縦に並ぶ

フロントパネル右側下部にスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブを装備

 PCケース背面側のインターフェース類はオーソドックスで、マザーボード側のI/OパネルにはUSB 3.2 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×4、USB 2.0 Type-A×2、有線LAN端子、S/PDIF光出力、HD Audioコネクターが並ぶ。ビデオカード側の映像出力もHDMI×1、DisplayPort×3という、一般的な構成だ。

電源ユニットが縦配置されているのが少し珍しいPCケース背面側。またビデオカードのブラケット3段抜きはやはり迫力がある

 パソコンケースの筐体サイズは、およそ幅220×奥行490×高さ501mm(突起物含む)。フラットなフロントパネルからスマートな印象を受けるが、実際は結構迫力のある筐体でもある。標準のサイドパネルはスチール製だが、こちらは注文時のBTOカスタマイズで強化ガラスパネルのサイドパネルにできる。

 続いてサイドパネルを開けてG-Tune XP-ZのPCケース内部をチェックしていこう。PCケース内部を見てまず目を引くのは、上部に鎮座する360mm水冷ラジエーターだろう。G-Tune XP-Zは、Core i7-13700KFを強力に冷却するためCPUクーラーに360mm水冷ラジエーターを標準搭載するのが特徴だ。

 PCケース上部には電源ユニットと水冷ラジエーター用のエアフロー空間が設けられていて、サイドパネルと並行にラジエーターを取り付ける設計になっている。ラジエーターの排気は前面向かって右側のサイドパネルのスリットから出ていく仕組みになっているので、PC設置時に塞いでしまわないよう注意したい。

 そして次に目立つ存在は、やはりGeForce RTX 4090(以下、RTX 4090)のビデオカードだ。試用機には「GeForce RTX 4090 VENTUS 3X 24G」が搭載されていた。ビデオカードの12VHPWコネクター変換ケーブルは、8ピンPCIe電源×3本から変換するものが用いられている。なお電源ユニットには、電力食いのCore i7-13700KFとRTX 4090の組み合わせにも余裕で対応できる、1000W出力の80PLUS PLATINUM認証電源が搭載されていた。

G-Tune XP-ZのPCケース内部。水冷ラジエーターとビデオカードが存在感を示す

CPUを強力に冷却する360mm水冷ラジエーター

巨大なビデオカードを支えるステーも完備

 PCケース内のエアフローは、背面の120mmファン1基と水冷ラジエーターの120mmファン3基で排気を行なう一方、吸気ファンは備えておらず、吸気は主にPCケース底面からの自然流入のみで賄っているようだ。PCケース底面には引き出し方式のダストフィルターが装着されており、ホコリ取りのメンテナンスも簡単に行なえるようになっている。

 G-Tune XP-Zで使用しているマザーボードは、チップセットに「インテル Z790」を搭載した「DDR5 SDRAM」対応のモデルだ。マザーボード上のM.2ソケットは2基で、標準構成では1基分の空きがあり、もう1枚のM.2 NVMe SSDを増設可能だ。

 そのほか、PCケース内にストレージを設置するための、2.5インチSSD×2と3.5インチHDD×1のドライブベイが用意されている。マザーボードベースの前面寄りに2.5インチSSD×2を設置でき、マザーボードベース裏面側に3.5インチHDD×1が設置できる。

 ただ、G-Tune XP-Zには最初から4TB HDDが装着されているので、3.5インチベイはすでに埋まった状態だ。2台以上のHDDは内蔵できないので、よほどのことがない限りは十分だと思うが、4TBの容量に不安がある場合は注文時のオプションカスタマイズで、あらかじめ8TB HDDに変更しておくといいだろう。