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RTX 40シリーズの新機能「DLSS 3.0」のフレーム生成もスゴイ!

人気FPSからFlight Simulatorまで、高解像度・高リフレッシュレートでも快適な最強BTOPCとは?

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: マウスコンピューター

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競技系タイトルは高解像度もおかまいなしの高フレームレートを連発!
グラフィックス重視タイトルはDLSS 3.0でブン回すRTX 4090のパワーに脱帽

 ここからはゲームベンチマークの結果や、ゲームプレイ中のフレームレート計測で、G-Tune XP-Zのゲームパフォーマンスを検証していこう。

 今回は高フレームレートが求められる競技系の人気FPS/TPSタイトルから数タイトル、動作が重めとされているグラフィックス重視のアクションゲームから数タイトルをピックアップして、パフォーマンス計測を行なった。

 まず最初は定番のゲーム系ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の計測結果から。画質設定はプリセットから「最高品質」を選択し、画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンで計測を実施した。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の計測結果

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のフレームレート計測

 スコアはフルHDが37294、WQHDが35268、4Kが26522となり、いずれも“非常に快適”の評価が得られた。平均フレームレートもフルHDとWQHDで240fps超え、4Kでも144fpsを超えているので、ハイスペックなゲーミングディスプレーと組み合わせを存分に活かせるパフォーマンスだというのが確認できた。

 ここからは、実際のゲームプレイ中のフレームレートからパフォーマンスを検証していく。画質設定は基本的に各ゲームでの最高設定を指定し、画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンで計測を実施した。

 フレームレート計測には「CapFrameX」を使用。計測は平均フレームレートのほかにデータ全体を100分割して最小値から1%の数値「min(1%)」を割り出し、これを最小フレームレートの代わりに記載している。

 まずは競技系タイトルでの計測結果を見ていこう。

 最初のタイトルは人気のバトロワ型FPS「Apex Legends」から。グラフィックス設定はアンチエイリアスを「TSAA」に、そのほかすべてのオプションを最高にした。

「Apex Legends」の結果

 計測方法は、射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して、煙がなくなるまで待機。この一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

 フルHDとWQHDでは、Apex Legendsのフレームレート上限300fpsに達している時間が長くなり、平均フレームレートもほぼ300fpsとなっている。4Kになると多少フレームレートの落ち込みを確認できるが、それでも平均240fps、最低フレームレートも144fps以上出ている。どの解像度でも、安定した高フレームレート維持を期待できるだろう。

 続いて、こちらも人気のバトロワ型TPS「フォートナイト」のフレームレートを計測する。グラフィックスの設定は描画APIに「DirectX 12 API」、クオリティプリセットから「最高」を選択。アンチエイリアスには「一時的なアンチエイリアス」を設定した最高画質設定を用いた。フレームレートの計測には、ゲームのリプレイ再生機能を利用している。

「フォートナイト」の結果

 フルHD、WQHDともに平均フレームレート200fpsを超え、min(1%)も144fpsを超えているので、WQHDまでであればフレームレート144fps張り付きでのプレイを楽しめる。4Kになるとフレームレートは多少落ち込むが、min(1%)が100fps以上をキープしているため、滑らかなゲームプレイを楽しめるはずだ。

 次は、人気タクティカル系FPS「VALORANT」でのパフォーマンス計測。グラフィックス設定は、フレームレート上限解除とV-Sync無効以外、すべてのオプションを「高」または「オン」にした最高の画質設定を用いる。

「VALORANT」の結果

 射撃場を1周したあと、BOTに対してライフルを4マグ分乱射するという一連の動作でのフレームレート計測を行なった。

 VALORANTは負荷があまりにも軽いためか、どの解像度でも平均フレームレート550fps前後をマークしている。リフレッシュレート360Hzのハイエンドゲーミングディスプレーでも問題なく対応できるパフォーマンスだ。

 競技系タイトルのラストは人気のチーム対戦型FPS「オーバーウォッチ2」。グラフィックス設定はレンダースケール「100%」、高品質アップスケール「デフォルト」、グラフィック品質「エピック」とした。ゲームのリプレイ再生時のフレームレートを検証に用いている。

「オーバーウォッチ2」の結果

 フルHDとWQHDは平均フレームレート400fps、min(1%)も300fps以上をマークしているので、リフレッシュレート240Hz以上の高性能ゲーミングディスプレーとの相性がバッチリだろう。4Kではさすがにフレームレートは落ち込むが、min(1%)でも144fps以上をキープできているので、4K/144Hzのゲーミングディスプレーに十分対応できるパフォーマンスを見せてくれた。

 続いて、グラフィックス重視のアクションゲームでの検証を進める。

 まずは重量級AAAタイトルの代名詞となりつつある「サイバーパンク 2077」からゲーム内ベンチマークを用いてパフォーマンスを計測した。画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:ウルトラ」を選択、レイトレーシング有効の状態としている。

「サイバーパンク 2077」の結果

 レイトレーシング有効でも全解像度で平均100fpsを超えており、滑らかなゲームプレイを期待できる。サイバーパンク2077は今後「DLSS 3.0」のフレーム生成にも対応する予定があるので、そのアップデートが行なわれれば、WQHDでも144fps張り付きといった、高解像度でもとても滑らかなゲームプレイも可能になるだろう。

 次は、「Marvel's Spider-Man」の続編、「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」でのゲームプレイ中のフレームレート計測を行なった。前作同様ニューヨークを舞台としたオープンワールドアクションゲームで、レイトレーシングによる窓ガラスの反射が本シリーズのグラフィックスの大きな特徴だ。

「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」の結果

 グラフィックス設定はアップスケールに「DLSS:品質」を適用し、プリセットから「非常に高い」を選択している。レイトレーシングを有効にし、レイトレーシング項目内のオプション設定はすべて「高い」に設定、オブジェクト範囲は「6」とした。この設定で、マップの特定区間を連続スイングで移動する際のフレームレートを計測し、検証に用いている。

 また、Marvel's Spider-Man: Miles MoralesはDLSS 3.0のフレーム生成にも対応しているので、フレーム生成のオンとオフでも比較を行なった。

 まず、フレーム生成をオフにした状態では、いずれの解像度でも平均フレームレート約90fpsで頭打ち状態となってしまっている。Marvel's Spider-Manシリーズは、CPU負荷の厳しいタイトルとされていて、とくにレイトレーシングを有効にするとその傾向が顕著になる。GPUの性能がいくら高くてもCPU側が先に根を上げてしまうので、Core i7-13700KFをもってしても、このフレームレートが限界というわけだ。

 そこでフレーム生成をオンにすると、フレームレートは一気に倍近くに上昇する。解像度による差も多少は生じているようだが、それでも4Kで平均144fps以上は出ているので、4Kゲーミングディスプレーでの滑らかなゲームプレイを楽しめるはずだ。

 最後のタイトルは、こちらも高いフレームレートを出すのが難しいとされる「Microsoft Flight Simulator」。

「Microsoft Flight Simulator」の結果

 グラフィックス設定は、グローバルレンダリング品質を「ウルトラ」に設定。DirectXのバージョンは「DX12」を選択し、アンチエイリアスは「NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION」、NVIDIA DLSS スーパー解像度は「品質」とした。Microsoft Flight SimulatorもDLSS 3.0のフレーム生成に対応しているので、オンとオフでのフレームレートの違いも比較している。

 ゲームメニューから、アクティビティ→ディスカバリーフライトと進み、マップ一覧の中から東京マップを選択、東京上空でのフライト開始から一定時間のフレームレートを計測することとした。

 Microsoft Flight Simulatorも、Marvel's Spider-Man: Miles Moralesと同様にCPUバウンドが厳しめのタイトルで、フレーム生成を使用しない素の状態では全ての解像度で約60fps強の平均フレームレートが限界となってしまうようだ。

 そこでフレーム生成をオンにすると、フレームレートが倍に跳ね上がり、全解像度で平均フレームレート120fpsを超える滑らかなプレイが可能となった。Microsoft Flight Simulatorに本腰を入れて楽しむ人には、フレーム生成機能を持つ「GeForce RTX 4000シリーズ」が不可欠ではないだろうかと考えてしまうほどの結果だ。

高解像度高フレームレートで最高のゲーム体験を得たいなら
RTX 4090を搭載するG-Tune XP-Zで決まり!

 以上の検証結果から、G-Tune XP-ZはWQHD以上の高解像でも高リフレッシュレートを維持できる高いパフォーマンスを持つことが確認できた。とくに競技系の軽~中量級タイトルではWQHDでも、フルHDとほぼ遜色ないフレームレートが出ており、冒頭で述べた27型のWQHDディスプレーとの組み合わせにバッチリ合致する結果といえるだろう。

 また、RTX 40シリーズの新機能の1つ、DLSS 3.0のフレーム生成はインパクト抜群で、従来のゲーミングパソコンではどうやってもフレームレートを伸ばすことが難しかったシチュエーションでも、簡単にフレームレートを伸ばすことができた。DLSS 3.0対応タイトルも続々登場予定となっており、今後のPCゲーミングにおいて不可欠な機能になってもおかしくないと感じた。

 なお、ネックを挙げるとするならばやはり価格面ということになるとは思うが、G-Tune XP-ZはCPUやGPU以外の構成パーツ、例えばメモリーやストレージ、冷却システムなどでも妥協している点はなく、最強格ゲーミングパソコンとして相応しい構成内容になっている。

 高解像度高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーと組み合わせて、現時点で最高のゲーム体験を得るためならば、多少予算がかかっても構わないと考えている人に、G-Tune XP-Zはかなりオススメできる1台だ。

(提供:マウスコンピューター)

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