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高い通気性や組み換えギミックなど、魅力的な要素が満載

PCケース「Meshify 2 Light Tempered Glass」を猛烈にプッシュしたいワケ

2023年01月19日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

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高性能CPU本来の性能がしっかり引き出せることを確認

 ここまではMeshify 2 Light Tempered Glassの特徴から組み立てまで紹介してきたが、やはり気になるのは、ハイエンドパーツが本来の性能を出せるのかだろう。

 そこで、この組み立てたPCで「CINEBENCH R23」を動かし、どのくらいの性能が出るのかを確かめてみた。

試したPCのCPUはRyzen 9 7900X。12コア/24スレッドの高性能モデルとなる

 CINEBENCH R23は、CGレンダリング速度からCPUの性能を測ってくれるベンチマークソフト。結果は「pts」単位のスコアで表示され、この数値が高ければ高いほど高性能ということになる。テスト時間は約10分間となるため、瞬間的なピーク性能ではなく、長時間利用時の安定した性能を比較するのに向いているテストだ。

 なお、CGレンダリングは分散処理に向いているため、コア数が増えればリニアに性能が向上する。そのため、CPUの最大性能を調べるのに向いているベンチマークソフトと言えるだろう。

 テストはすべてのコアを使用するマルチスレッドの「Multi Core」と、シングルスレッドの「Single Core」の2つが用意されているので、両方試してみた。

CINEBENCH R23の結果は、Multi Coreは28113pts、Single Coreは2015ptsとなった

 結果は見てのとおりで、マルチスレッド、シングルスレッドともに高い数値が出てくれた。

 もうひとつ気になったのは、ベンチ中のCPU温度。いくらスコアが高くても温度が危険域に達していれば長時間の稼働が心配になるからだ。

 これは「HWiNFO64 Pro」を使い、内部センサーの数値を読み取ってチェックしてみよう。

CPUの温度は最大でも90度未満。仕様では最大95度となっているので、まだ余裕がある

 CINEBENCH R23を実行してから約9分後の状態を見たのが、上の画像だ。CPU温度に注目してみると、コア温度が最大87.6度となっていて、仕様の95度まで余裕がある結果となっていた。

 いくら水冷クーラーと言っても、ラジエーターでしっかり熱を放出できる環境が整っていなければ、CPUは冷やせない。その点、Meshify 2 Light Tempered Glassはケースの内部が広く、エアフローが邪魔されないこと、冷たい外気を取り込みやすい構造をしていることもあり、Ryzen 9 7900Xをしっかり冷やせたのだろう。

 ちなみにこれは、シンプルに組み立てて何もチューニングしていない状態での数値だ。温度的にもCPUクーラーの性能的にも少し余裕がありそうなので、オーバークロックなどにチャレンジしてみるのも面白そうだ。

ハイエンド構成で組みたいなら
「Meshify 2 Light Tempered Glass」

 Meshify 2 Light Tempered Glassは、落ち着きがありながらも個性的なデザイン、高い通気性による冷却性能、そして組み替えギミックや使いやすい機能が満載されているPCケースだ。

 大型のパーツを使ってもスペースに余裕があり、組み立てやすいため、ハイエンドPCの自作に向いたケースと言えるだろう。もちろん、多数のストレージを内蔵してNASやサーバー用としても有望だ。

 また、光るパーツを多用したライトアップPCを作るのも面白い。内部が見えるサイドのガラスパネルはもちろんだが、メッシュから透ける光が映えるPCとなるだろう。

 自作PCはパーツ換装で性能をアップできるが、ケースを取り替えるのはそうそうない。それだけに、長く使えるケースがほしいと考えているなら、Meshify 2 Light Tempered Glassは間違いなくその期待に応えてくれるハズだ。

 今回はハイエンドPCに向いているミドルタワーケースを紹介したが、次回はよりコンパクトなミニタワーケース「Meshify 2 Mini」を紹介しよう。

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