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高い通気性や組み換えギミックなど、魅力的な要素が満載

PCケース「Meshify 2 Light Tempered Glass」を猛烈にプッシュしたいワケ

2023年01月19日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

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組み換えでレイアウトを大幅変更!
多数のストレージを余裕で内蔵できる

 それでは気になる内部をチェックしていこう。スペックの中から重要なポイントをいくつかピックアップすると、CPUクーラーの最大高が185mm、水冷クーラーのラジエーターが上面最大420mm、底面最大280mm、前面最大360mm、背面最大120mm、ビデオカード最大長が470mmとなっている。

 ユニークなのは中身を組み換えることで、「オープンレイアウト」と「ストレージレイアウト」の2つの構成にできることだ。

 この2つのレイアウトの違いは簡単で、内部の仕切りを極力なくし、最大サイズにするのがオープンレイアウト、フロント部にストレージベイを設置するのがストレージレイアウトとなる。

 ここでは、主にオープンレイアウトを中心に紹介していこう。

ケース内部が最大サイズとなる、オープンレイアウト時。ケース内が広い

 フロントからリアまで仕切りがなく、ケース内を広々と使える状態になっているのがよくわかる。マザーボードは285mmまでのE-ATXまで対応しているほか、奥行きのあるビデオカードもサイズを気にすることなく装着できるため、ハイエンド構成で組むケースとしてピッタリだ。

 逆サイドも見てみよう。

逆サイドは少し混雑した印象。ベイやケーブルタイなどが多数用意されている

 シンプルな表側と異なり、逆サイドの裏側は少々ごちゃごちゃしているように見える。しかしこれは限られたスペースを有効に、そして組み立てる際に美しくするための工夫にあふれたものだ。

 例えばケース上部に見える端子の列は、最大3台のPWMファンと、最大6台の3ピンファンを接続できるファン用ハブとなっている。大型ケースでは多数のケースファンを搭載する例が多く、マザーボード上のケースファン端子だけでは足りないことも珍しくない。そんなときでもこの端子を使えば、簡単にファンが利用できるわけだ。

 オープンレイアウトで気になるのは、どのくらいのストレージを内蔵できるのか。とくに動画編集を趣味にしていて素材を多数保存しておきたい人、NASやパーソナルクラウドのサーバーとして使いたい人にとっては、ストレージ用のベイはあればあるだけうれしいからだ。

 結論から言えば、オープンレイアウトでも3.5/2.5インチベイが3つ、2.5インチベイが2つあるため、まず困ることがない。

 最も使いやすいのは、下部のカバーを外したところにある2つのベイだ。

カバーの裏側、電源と同じスペースに2つの3.5/2.5インチベイがある

 カバーで覆われているため気づきにくいが、固定も配線もしやすい位置にあるのが、この2つの3.5/2.5インチベイだ。組み上げるとカバーに隠れ、見た目がすっきりするだけに、最初に使いたい。

 もう1つの3.5/2.5インチベイはどこかと言えば、左上部分に取り付けられているユニバーサルマルチブラケットだ。これをHDDに取り付け元に戻すことで、ストレージを固定できる。

ユニバーサルマルチブラケットを使うことで、裏面に直接3.5インチHDDを固定できる

 ちなみにこのユニバーサルマルチブラケットは、天面やフロントのファンマウント部にも装着できる。裏面だけでなく、ケースの表側に装着したいときにも活躍してくれる。

 2.5インチ専用のベイは、裏側全体の写真で見てもらえるとわかるとおり、ケース後方、写真だと右側に2つ並んでいるものだ。

 ここまで合計すれば5台のストレージを内蔵できるのだが、さらに追加したいのであれば、ストレージレイアウトに組み替えるのがオススメだ。

 ストレージレイアウトは、ユニバーサルマルチブラケットが取り付けられている金属プレートを取り外して動かし、さらに多くのベイを創出できる。文字で説明されてもわかりにくいと思うので、写真で見てもらおう。

ストレージレイアウトに変更したところ。プレートが移動し、トレーが固定できるようになる

 ストレージレイアウトを構築する際、ケース内部表側の右端を塞いでいるプレートを手前に移動する必要がある。そのぶんケース内が狭くなってしまうものの、付属の4つのトレーが使えるようになるため、最大9台のストレージが内蔵できるのがメリットだ。

 ストレージレイアウトの場合、大型ビデオカードがぶつかってしまう心配があるものの、そんなときは、ベイの下側の利用を避け、上側だけを使うようにすれば問題ない。

 また、実際にHDDなどを固定しない場合でも、単純にケース内の目隠し代わりにストレージレイアウトにするのもオススメだ。同じケースでも、好みや用途に合わせてレイアウトを組み替えられるのが面白い。

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