インフルエンザを数十秒で判定するAI新医療機器「nodoca」医療機関向けに販売開始
AI医療機器を開発するアイリス株式会社は2022年12月23日、AI搭載の咽頭内視鏡システム「nodoca(ノドカ)」を全国の医療機関向けに販売開始。日本で初めて「新医療機器」として製造販売承認を取得したAI搭載医療機器となる。インフルエンザの診断補助として、痛みが少なく、判定開始から数秒から数十秒で判定結果が得られる。その場で検査結果を伝えられるため、発熱患者に対応するクリニックの業務負荷軽減が期待される。
「nodoca」は咽頭(のど)の画像と問診情報をAIが解析。感染症に特徴的な所見などを検出することで、インフルエンザの診断補助に使用可能だ。
独自に開発したAI解析に適した専用の咽頭カメラを口腔内に挿入し、クリアに撮影する検査方法で、患者側の負担は最小限となる。治験時のNRS(患者が痛みを感じる指標)による痛みの評価は低い結果も出ている。
判定結果が得られる時間もが短く、判定開始から数秒から数十秒で判定結果がわかるため、患者にその場で検査結果を伝えられる。
「nodoca」を使ったインフルエンザ診断は、12月1日から保険適用された。AI医療機器を使用した診断への新機能、新技術(C2区分)での保険適用も日本初となる。「nodoca」を使ったnodocaを使用したインフルエンザ検査の保険点数(診療報酬)は、既存検査法と同等の305点(3050円)であるとしている。