さくらインターネットは12月7日、水中調査を自動化するための水上ドローンを試作し、河川・湖沼の高精度地図作成を行なう実証実験に成功したと発表した。
国土交通省が発表した「河川空間のオープン化活用事例集」によると、快適でにぎわいのある水辺空間の創出の推進により、全国で108ヵ所の事例が誕生。今後も新たな水辺の観光資源化が期待されているという。また、「海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」が選定されるなど、水産業の高度化を含む新たな営みも進んでいる。
さくらインターネットの組織内研究所であるさくらインターネット研究所では、さまざまなセンサーやデバイスを通じた時空間上の情報収集と解析に取り組んでおり、水中調査もその一環で、前述のさまざまな政策などの一助にもなると考えて本実験の実施に至ったとしている。
試作した水上ドローンはスマホを通じて制御して航行。搭載したソナーにより、川底の地形状態や水生生物の活動痕跡を画像として出力することが可能という。