グリッド、電力など社会インフラ特化型SaaS「ReNom Apps」開発開始
株式会社グリッドは2022年11月24日、社会インフラ特化型SaaS「ReNom Apps For industry SaaS」の開発を開始。電力、海運、サプライチェーンの3分野に特化し、AIやデジタルツイン技術を用いてインフラ稼働計画立案などの現場オペレーションを最適化するとともに業務効率化を図る。3分野の標準機能の開発は完了し、2023 年初春の開発完成を目指すという。SaaSは、ソフトウェアをパソコンにインストール不要で、インターネットにて利用可能な開発不要のサービス。
社会インフラ分野の現場で策定される計画業務は、熟練の担当者が日々の状況に応じて多大な時間と労力をかけて計画立案に努めており、業務の属人化や効率化が課題となっている。グリッドはこの課題解決に向け、電⼒、海運、サプライチェーン、都市、交通などの社会インフラを⽀える企業を対象に、AIやデジタルツインを活⽤した計画業務の⾃動化、最適化システムの開発と導⼊によるDXを推進してきた。
グリッドではこれまでの取り組みで蓄積してきたノウハウを活用し、社会インフラ分野を総合的に網羅した「ReNom Apps For industry SaaS」の開発を開始。より一層の迅速なサービス提供と、現場でのより容易な利活⽤を図るとしている。
「ReNom Apps For industry SaaS」は電⼒、海運、サプライチェーンの3分野に特化したものだ。各分野の計画領域は以下の通り。
・電⼒(ReNom Power):発電所の発電機起動、停⽌計画。
・海運(ReNom Vessel):さまざまな製品の輸送に対応した配船ケ計画。
・サプライチェーン(ReNom GX):原材料調達、⽣産計画など、サプライチェーン全般に対応した計画。
「ReNom Apps For industry SaaS」の開発により、これまで年単位を要していた個別の最適化システムの開発を数ヵ月に短縮し、複雑な課題に対するソリューションが短期間で提供可能になる。SaaS 形態で提供することで、インフラの稼働計画を場所や時間を問わず⽴案することが可能となり、業務効率化が期待できるという。