約880g~で14.9mmの14型ノートです
超速で薄くて軽いノートPC、「ASUS ExpertBook B9」を使ってみた
モバイルノートPCには、携帯性、堅牢性、操作性、バッテリー駆動時間、そして処理能力などのバランスが重要だ。自宅やオフィスだけで使うノートPCなら一点突破主義のマシンでもよいが、さまざまな場所で最大限の効率を発揮するためには、上記スペックのバランスが取れていることが必要となる。
このようなマシンを求めている方にオススメなのが、ASUSのモバイルノートPC。最新のプロセッサーや新機能などを盛り込みつつ、高い完成度を誇るマシンに仕上げられている。
今回はクラムシェル型の「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」、2 in 1 PC型の「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」の魅力についてレビューしていこう。
「880g、14.9mm」の超軽超薄で超速の14型ノートなのだ!
「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」には下記の6モデルとクリスマスセール商品がラインナップされている。
●B9400CBA-KC0218WS(直販価格39万9800円)
Win11Home/Core i7-1255U/RAM32GB/SSD2TB×2/66Wh/MS Office
●B9400CBA-KC0203WS(直販価格25万9800円)
Win11Home/Core i7-1255U/RAM16GB/SSD512GB×2/66Wh/MS Office
●B9400CBA-KC0203W(直販価格23万9800円)
Win11Home/Core i7-1255U/RAM16GB/SSD512GB×2/66Wh/WPS Office 2
●B9400CBA-KC0282WS(直販価格34万9800円)
Win11Home/Core i5-1235U/RAM16GB/SSD2TB×2/33Wh/MS Office
●B9400CBA-KC0207WS(直販価格21万9800円)
Win11Home/Core i5-1235U/RAM16GB/SSD512GB/33Wh/MS Office
●B9400CBA-KC0207W(直販価格19万9800円)
Win11Home/Core i5-1235U/RAM16GB/SSD512GB/33Wh/WPS Office 2
クリスマスセール(2022年12月5日から12月25日まで)
☆B9400CEA-KC1019WS(クーポンコード適用後価格23万9800円)
Win11Home/ Core i7-1165G7/ RAM16GB/ SSD2TB×2/ 66Wh/ MS Office
つまりCPU、メモリー(LPDDR5-5200)、ストレージ(PCIe Gen4 x4接続)、バッテリー、オフィスアプリの種類で幅広いニーズに応えているわけだ。
これら以外のスペックは共通。ディスプレーは14型フルHD液晶(1920×1080ドット、ノングレア)を採用。ディスプレー上部には92万画素赤外線(IR)カメラ、クアッドアレイマイク、近接センサーを内蔵。生体認証は顔認証に加えて、パームレスト部に指紋認証センサーを搭載している。
本体サイズは320×203×14.9mm。前述のとおり搭載バッテリーは2種類用意されており、重量は66Whモデルが約1005g、33Whモデルが約880gだ。バッテリー駆動時間は66Whモデルが約20時間、33Whモデルが約11時間となる。
ボディーの材質は天板と底面パネルがマグネシウムリチウム合金である。マグネシウムアルミニウム合金より38%強く、16%軽いマグネシウムリチウム合金を採用することで、軽量性と堅牢性を両立している。
86キー日本語フルサイズキーボードのキーピッチは18.75mm、キーストロークは1.5mm、キートップ中央部くぼみは0.15mm。キーボード面の剛性は高く、打鍵感は良好。防滴加工が施されている点も安心感が高い。
タッチパッドの面積は実測130×65mm。指の滑りはよく、ストロークが浅くて正確にクリックしやすい。また右上のマークをタップするとテンキーが表示される。Excelなどの表計算ソフトで数字入力する機会が多い方には一度使ったら手放せない装備だ。
「第12世代Core」が速くて、アツいのだ!
「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」には、第12世代(Alder Lake)の「Core i7-1255U」(10コア[Pコア×2+Eコア×8]、12スレッド、最大4.70GHz)または「Core i5-1235U」(10コア[Pコア×2+Eコア×8]、12スレッド、最大4.40GHz)が搭載されている。第12世代のCoreプロセッサーは第11世代(Tiger Lake)に比べて、コア数、スレッド数が増やされており大幅なパフォーマンスアップを果たしている。
また、本製品はメモリーにLPDDR5-5200、ストレージにPCIe Gen4 x4接続と高速タイプが採用されており、いわば基礎体力もアップしている。日常的な作業であってもレスポンス向上を体感できるはずだ。
実際今回CPUベンチマークを実施したところ、「CINEBENCH R23」は7489pts、「CINEBENCH R20」は2862ptsとなった。
「Core i7-1165G7」を搭載する2021年モデルがR23は5622、R20は2163だったので、2022年モデルは約1.33倍、約1.32倍のスコアを記録したことになる。
一方で、3Dグラフィック性能については、「3DMark」のTime Spyは1844、Fire Strikeは4835、Wild Lifeは13634となった。
2021年モデルはTime Spyが1854、Fire Strikeが5236、Wild Lifeが13509だったので、2022年モデルとほぼ横並びだ。内蔵グラフィックスが同じなので、3Dグラフィックス性能については大きな差は出なかった。
大差がついたのがストレージ速度だ。PCIe Gen4 x4接続のSSD「SAMSUNG MZVL22T0HBLB-00B00」を搭載しているだけに、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6908MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5092MB/sを記録している。
PCIe Gen3 x4接続のSSDを搭載していた2021年モデルはリードが3563MB/s、ライトが3021MB/sだったので、リードで約1.94倍、ライトで約1.69倍の性能向上を果たしたことになる。アプリの起動、大容量データの書き込みなどで恩恵を受けられるはずだ。
インターフェースは、Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI×1、RJ-45対応microHDMI×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。HDMIはもちろんのことThunderbolt 4も映像出力端子として利用できるので、本体と合わせて最大4台のマルチディスプレー環境を構築できる。複数のアプリを多画面に表示することで業務を効率化可能だ。
また、RJ-45対応microHDMIには「microHDMIイーサネットアダプター」を接続することで有線ネットワークに接続できる。プライバシーポリシーなどにより無線LANの利用が制限されているオフィスなどでも安心して利用可能だ。
もちろん無線LANは高速なWi-Fi 6(11ax)に対応。対応無線LANルーターと組み合わせれば、快適にオンラインストレージやストリーミングサービスを利用できる。セキュリティを重視するなら有線LAN、利便性を享受するなら無線LANと使い分けられるわけだ。
「20時間バッテリー駆動」で余裕なのだ!
さて、今回は66Whの大容量バッテリーを搭載した最上位モデル「B9400CBA-KC0218WS」を試用しているが、どのぐらいのバッテリー駆動時間を実現しているだろうか。
今回、ディスプレー輝度40%、ボリューム40%でバッテリー残量2%までYouTube動画を連続再生するという厳しめの条件でベンチマークを実施したが、軽く大台を超える10時間47分も動作した。
66WhモデルはJEITA 2.0基準で約20時間のバッテリー駆動時間が謳われているが、ストリーミング動画の連続再生で10時間を超えているのには驚きだ。
なおバッテリーの充電時間も計測してみたが、同梱のACアダプターで50%まで34分、70%まで49分、90%まで1時間14分、100%まで2時間23分と、特に低容量時は高速だった。
外出中もわずかな時間だけACアダプターに接続すれば、ほとんどの時間はバッテリー駆動でPCワークをこなせることになる。
「便利機能」が楽しいのだ!
本製品は各種便利機能も充実している。特にサウンド面に注力されており、立体音響技術「Dolby Atmos」、スマートアンプ技術、Harman/Kardon認定スピーカーにより、臨場感溢れる3Dオーディオを実現している。
仕事の合間に映画やミュージックビデオを鑑賞する際、テレワークでビデオ通話する時に高品質なサウンドで楽しめるわけだ。
ビデオ通話にノイズは大敵。その点本製品は双方向AIノイズキャンセリングが搭載されており、スピーカー周辺のノイズを除去するアップストリーム機能と、通話相手からのノイズを除去するダウンストリーム機能を利用できる。
またクアッドアレイマイク(4つの無指向性ファーフィールドマイク)により、「フロント&リア AIノイズキャンセリング」と「360°AIノイズキャンセリング」を使い分けられる。リモート会議のクオリティーを格段に向上させてくれるはずだ。
新たに追加されたのがホットキー「ASUS ExpertWidget」。Fn+1/2/3/4キーにシステム機能やカスタムコマンドを割り当て、素早く起動できる。任意のフォルダーやファイル、URL、アプリケーションを登録可能なので、よく使うものを設定しておけばルーティンワークを効率化できるぞ。
最近のASUS製品の一部に採用されているユニークな機能が、アクセサリーボックスを流用した「スタンド」。アクセサリーボックスを開いて逆さにテーブルに置けば、「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」用のスタンドとして利用できる。ディスプレーを高くできるぶん背筋を伸ばした姿勢で作業可能となる。
「高セキュリティ」が安心なのだ!
「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」はビジネスユーザーがメインターゲット。そのためセキュリティを重視した各種装備が実装されている。
まずは生体認証として、顔認証と指紋認証をサポート。強い直射日光が降り注いでいる屋外では、赤外線(IR)カメラが正常に動作しないことがある。そこで普段は顔認証を利用しつつ、屋外では指紋認証センサーでPCにログインできる。
また、近接センサーによって、近づくだけでスタンバイ中のシステムを自動的にスリープ状態から復帰させ、顔認識してロック解除するため、着席するだけですぐに作業を開始できるのも便利な機能だ。
Windows 11で必須となった「TPM 2.0チップ」は、ソフトウェアが使用するパスワードや暗号化キーなどを安全に格納するためのもの。もちろん本製品にも搭載されており、重要なデータや取引を保護するのに活用できる。
薄型、軽量ノートPCだからこそ重要な装備が「ケンジントンロック」。不特定多数の人が行き来する場所で本製品を利用する際に、セキュリティーワイヤーでテーブルなどとつないでおくことで物理的な盗難を防げる。
ウェブカメラにはもはやモバイルノートPCの標準装備とも言えるプライバシーシャッターを用意。また、機能キーからカメラを手軽にオンオフすることも可能だ。確実にカメラ映像をシャットアウトしたいならプライバシーシャッター、手軽に映像をオンオフしたいときは機能キーと使い分けられるのは便利だ。
最後に本製品の安心感を支えるのが堅牢性の高さ。マグネシウムリチウム合金と構造補強による頑丈な設計により、米軍国防総省調達規格「MIL-STD-810H」に準拠している。多少外装が破損した場合でもなかのデータは安全に保たれる。
多彩なスタイルで利用できる
「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」
兄弟機としてもう1機種紹介するのが、「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」だ。
本製品は「Qualcomm Snapdragon 7c Gen 2」を採用した2 in 1 PC。メモリーは4GBまたは8GB、ストレージは128GB(eMMC)を搭載。ディスプレーはタッチ、ペン対応の10.5型WUXGA液晶(1920×1200ドット、グレア)を装備。ノートブック、ビューワー、タブレットとさまざまなスタイルで利用できる。またペンを本体内に内蔵しているので、いつでもメモ書き、お絵描きタブレットとして利用できる。
CPUが「Qualcomm Snapdragon 7c Gen 2」ということで利用できるアプリケーションには若干制限はあるが、Officeアプリなどを中心に利用するなら導入を検討してみよう。直販価格も6万9800円~8万9800円とお手頃なうえ、クリスマスセールモデル(2022年12月5日から12月25日まで)は6万4800円となっている。
速い、薄い、軽い、長時間駆動に
高速充電まで、すべてを実現
「ASUS ExpertBook B9 B9400CBA」は最新プロセッサーを、軽量性と堅牢性を両立したボディーに搭載することで、速い、薄い、軽い、長時間駆動、高速充電というモバイルノートPCに求められるスペックを全方位に実現している。
また、「ASUS ExpertBook B3 Detachable B3000DQ1A」は、タブレットやビューワースタイルで使え、スタイラスペンも内蔵、購入しやすいお値段も魅力。
両機種ともに、Windows 11のHomeとProが選べるのはうれしいポイントだ。ビジネス用途はもちろんのこと、家庭用、学生用の定番モバイルノートPCとしてもってこいの1台である。
(提供:ASUS JAPAN)
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